先日3rdアルバム『溜息の断面図』をリリースしたハルカトミユキのインタビュー記事が話題となっている。
インタビューは“読める音楽ウェブマガジン”BASEMENT TIMESに2回に分けて掲載されているものだが、とにかく通常のインタビューとは全く違うアプローチ・文章なのだ。取り繕いなどは一切なし。ハルカトミユキの2人に対してインタビュアーが際どい質問の数々を投げかけ、その問いに対して全く期待外れの回答を繰り出す2人の模様が延々繰り返される。確かに、通常のインタビューなら支離滅裂なものとして不完全版が上がってもやむなしという状況なのだが、そこをインタビュアー・石左が独特の洞察力と大いなる自虐を込めて、毒を含んだ感想として書き連ねていく。
(完全に人間から虐待され続けた保健所の猫と、温室の柴犬の目をしている…)(メンヘラ嫌いですよね?)(死んでんですよ。感情が。)など、過激な言葉を浴びせ掛けられながら、平然と話きるハルカトミユキの発言からは今作で披露したプロテストソングの背景に潜む想いなどが垣間見れる。そんな“成り立ちませんでした”というインタビューにより、今まで様々なインタビューでは見えなかった2人の人間性は浮き彫りとなり、これまでに体験したことのない読み物として絶妙に”成り立って”いる。
BASEMENT TIMES 「“ハルカトミユキ”にインタビューしたけど根の底から人間が暗すぎてインタビューが成り立ちませんでした。」前編 >>
BASEMENT TIMES 「“ハルカトミユキ”にインタビューしたけど根の底から人間が暗すぎてインタビューが成り立ちませんでした。」後編 >>