独自の音楽性と夢や死をテーマにした楽曲から注目を集めるuremaが、12月14日(水)にリリースする3rdミニアルバム『白日の隅』から「月がいない」のMVを公開した。
今作は多重録音されたベースをフューチャーし、Juke/Footworkのビートをロックバンドとしての解釈で表現するなど、より音楽的な深みを増した作品となっている。
今作のリリースを祝して、高橋國光(österreich / ex.the cabs)、だいじろー(JYOCHO / ex.宇宙コンビニ)をはじめ多数のアーティストからコメントが掲載されているので、ぜひチェックしよう。
http://urema.web.fc2.com/review_hkjt.html
高橋國光(österreich / ex.the cabs)コメント
交差点だった。ぽつぽつと立ち止まる人の中で、ぼくはいまかいまかと信号が青になるのを待っている。いや、ほんとうはちがう。おおきなトレーラーが突っ込んできて、すべてのものを飲み込んでしまうのを待っていた。
まるで灰の山に灰の山を重ねて、とうとう血管に到達してしまったときのように。おおきなトレーラーが悪魔を殴り殺していく、そのうつくしさ。
笑顔に溢れた人生を、喜びの渦に身を委ねて息をしている人たちがいて、その真裏で?
いや、それはこことまったく同じ場所だ。気付いてしまった。十年前もいまも未来も、三歩下がっても同じなのだ。
すべて同じ場所で気温で風向きで、ぼくはもうそれが許せない。許せないほど、横断歩道の白線が灰の固まりに見えて、つまるところそれはぼくとなにも変わらない。ぼくたちは悪魔ではないかもしれないけれど、悪魔はぼくたちなのかもしれない。
悪魔は灰の山に登り、なにもない、意味のない方向に向かって手を伸ばしている。ずっとそれを繰り返している。
同じ場所で、同じ気温で同じ風向きで同じ理由を抱えて、どうせまた同じ表情で、仕方なく同じようなものを愛して。
交差点だった。
悪魔を殴れば、ノイズがたくさん出るのだろう。
だいじろー(JYOCHO / ex.宇宙コンビニ)コメント
普通に生きて歩いて来たつもり、気付いたら目が開かなくなってる。何も考えられなくなった。
今此処、何処。思い出せない。
五感で自分を感じ取れる?
寝室の鏡に向かって、自分に手を合わせて、少し寝よう。
起きたら全てなくなってるかもしれないし、全ての歪な調和した集合体かもしれない?
urema / 「月がいない」
リリース情報
『白日の隅』
2016.12.14 ON SALE
※タワーレコード渋谷、新宿、梅田NU茶屋町、梅田マルビル、難波店、タワーレコードオンライン、Amazon限定商品
[収録曲]
01. 月がいない
02. 重力と意識
03. 夏
04. 剥がれた日
05. 鏡
イベント情報
“urema 『白日の隅』 Release TOUR 大阪編 × WOMAN First Live”
2017.01.29(日)大阪・心斎橋Pangea
出演:urema / odol / WOMAN
OPEN 18:30 / START 19:00
ADV ¥2,500 / DOOR ¥2,800
※全バンド45分のロングセット。
“urema 『白日の隅』 Release TOUR 東京編
urema first oneman live”
2017.02.04(土)東京・新宿NINE SPICES
OPEN 18:30 / START 19:00
ADV ¥2,500 / DOOR ¥2,800
※当日はuremaの楽曲を全曲演奏。
2時間45分の超ロングセット!
出演:urema
https://urema.thebase.in/items/4783800