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“街”と“大都市”とは

――今年4枚目の音源『街と大都市』が10月1日に発売。今作について聞いていきたいと思うんですが、まずタイトルの“街”と“大都市”はズバリどこですか?

平井東京と、その他多くの県庁所在地です。

噛み砕きますと、大都市っていうのはあくまでも東京の新宿・渋谷みたいなところ。街っていうのは、大阪の梅田や名古屋の栄、福岡の博多とかですね。各県にも大きな都市があるんですけど、やっぱり東京の新宿・渋谷には及ばないじゃないですか。“街”と“大都市”っていうのは対比なんです。

平井ツアーでいろんな土地を訪れますけど、すごく発展している街が多いんですよね。でも、そんな街が札幌から那覇までバランス良くあるのに、やっぱり東京とは違う。誰かの地元だったり帰る場所だったり、温かい部分が各地にはあるんですけど、東京はまだ自分たちにとっても地元ではなく戦う場所だなと感じたんです。だから、あえて差別化を図るためにこのタイトルをつけました。

最初からそう言えばいいのに(笑)。

――東京がまだホームじゃないということなんですけど、ライブで「新宿から来ました」と言っているのはなぜ?

平井拓郎(Vo/Gt)

平井車を持っていなかった頃は、外で寝ることがあったんです。家はあったんですけど、ツアー先でわざわざお金払って漫喫に泊まるのもアホらしいから。移動は夜行バスで、新宿のスバルビルのところから出るんですよ。たぶんその影響で言い出したんです、「新宿から来ましたQOOLANDです」って。

川﨑もはや現状は新宿から来たも何も関係ないですけど(笑)。下高井戸に集まって出発しています。

ツアーで京都から名古屋に行ったときに、名古屋では「京都から来ました」とか言ってたこともありましたね。

――漫画家ニコ・ニコルソンさんとはシングル「片道4,100円」でもコラボして、今回が2回目ですよね。

平井僕、WEB漫画をよく読んでいた時期があったんです。ネット上に合法的にタダで読めるようにしてくれているフリーの漫画作品があるんですけど、そこでニコさんの作品を読んでいました。でも当時はすごい数を読んでて作者の方の名前まで覚えていなかったので、ニコ・ニコルソンという名前を認識したのは「片道4,100円」でコラボしたときでした。作品から先に出会っていたんですよね。今回はその「片道4,100円」のジャケットの女の子が主人公の漫画を歌詞カードの中に描いてほしいとお願いしました。

――描いてもらっての感想はいかがでしょうか?

平井さすがプロだなと。ニコさんがアルバムを聴いて感じたことをそのまま描いてくれているので、レビューのようなものなんですよ。商業的な観点のクオリティを上げるよりも単純にうれしいですね。あとは、やっぱり女の人やねんなって思いました。漫画がファンタジックなんです。『街と大都市』の歌詞が男らしいので、バランスが良いと思います。

川﨑CDの中に漫画が入っているのがすげえって思いました。

タカギ歌詞カードがすさまじい分厚さのブックレットになっています。

平井CDっていうアイテムは持ったときの質量が大事ですよね。

川﨑昔、パッケージがダンボールの軽いCDも売っていましたけどね(笑)。

M.1「反吐と悪口」

悪口を浴びるのもいい

――続いて一曲一曲について聞いていきたいと思います。まずは1曲目の「反吐と悪口」。歌詞には怖い印象を受けたのですが。

平井“RO69JACK 2013”で優勝したことが自分たちのなかでも支えになっていますけど、どうしても称賛だけじゃなくて、“何が良いのかわからん”みたいな言葉が飛びかかってくるようになったんですね。それが嫌だなって思うことが一時期はあったんですけど、やっぱり注目されているから悪口も飛んでくるわけじゃないですか? 徐々に応援してくれるお客さんが増えて、スタッフともよく一緒にツアーを回るようになって、周りの人のことが心の底から好きになってきたんです。そういう人たちともっとずっと一緒にいたいし、これからももっと注目されていろんな人に会いにいきたいなと。その大きさを考えたら代償に悪口を浴びるのくらい小さいことだなって心の底から思えるようになったから、その気持ちを歌詞にしました。ようやくハートフルな歌詞が書けた。僕の中ではあったかい曲なんですよ。

――メロディはすごくキャッチーですけど、どんなアーティストに影響を受けているんですか?

平井The Beatlesですね。アコースティック・バージョンをタワーレコードの購入特典につけていますけど、アコースティック・ギターだけで弾いても良い音楽になるというのは、曲を書くときのひとつの課題にしています。

――あとは、タッピングが注目のバンドとよく言われると思うんですが。

タカギグッズのTシャツやパーカーにも「No Tapping, No Life.」って書いてあります。

平井そんなわけはないけどな(笑)。やっぱりギターの音が凝っている音楽が好きですね。ギターっていう楽器は本当に夢があるので大好きです。

――タッピングを始めたきっかけは?

平井スタンリー・ジョーダンやエリック・モングレインなどの、タッピング奏法で有名なギタリストの演奏がインターネットで観られるようになってからですね。それを観てマネしました。

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松井 恵梨菜
  • 松井 恵梨菜
本業である音楽関係の雑誌編集に忙殺されながらも、ライターを目指して勉強中。"ETERNAL ROCK CITY.2012"オフィシャルライターなどの経験あり。難しい評論ではなく、心に伝わる文章が書けるようになりたいです。通称"ぴよ"。
  • 鈴木 "もぐら" 悠太郎
1986年 神奈川県生まれ 通称"もぐら"
ライブハウスでの撮影をはじめ、2013年にはFUJI ROCK FESTIVALや朝霧JAMといった大型フェスの撮影も担当するなど活躍の場を広げている。またライブや音楽イベントのみならず、風景やポートレートなど幅広く撮影中。