前身バンドが解散し、QOOLAND始動から早3年。年間平均100本以上のライブをこなしながらも矢継ぎ早に楽曲を作り出し、今年だけで4枚目となる音源『街と大都市』を10日1日にリリースした。上京したときのこと、“RO69JACK 2013”優勝を経ての変化、もはやバンド活動を日常としてきた彼らだからこそ生まれたドラマなど、数々の出来事を経て得た感情がリアルに語られる全7曲。そこから垣間見られる、彼らにとっての“街”と“大都市”とは――。さらに、遊び心も忘れないQOOLAND。ベースの菅による、クオリティを上げた「アーン!」について、知られざるその奥深さにも迫る。
[メンバー] | 平井拓郎(Vo/Gt)川﨑純(Gt)菅ひであき(Ba/Cho/Shout)タカギ晧平(Dr) |
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[取材] | やえがし / 松井恵梨菜 |
[文] | 松井恵梨菜 |
[写真] | 鈴木“もぐら”悠太郎 |
“部活やってるやつのほうが勉強できる理論”
――まず、「Diggity」初登場ということで、バンドの紹介を簡単にお願いします。
平井結成3年弱で、ライブ本数が300本弱。制作曲数が50曲弱のバンドです。
菅それ、自己紹介になんねえだろ(笑)。東京で組んだ4人組のロックバンドです。2011年10月23日から活動を開始しまして、ライブを年平均100本くらいやっています。
――100本以上やろうって予め決めて活動しているんですか?
平井バンドを忙しくするのがテーマなので、どうしてもライブ本数を多くこなしながら楽曲をたくさん作っていくことになりますね。
――忙しくするのがテーマというのはなぜ?
平井暇になるとどうしても解散してしまうので。
菅すげえ極端だな(笑)。
平井バンドは自転車のようなものだと思っています。こいでいないと転んでしまう。以前やっていたバンドは退屈になってしまってから、回転率がどんどん悪くなっていって、良い結果を出せずに終わってしまったんです。このバンドはそうならないように忙しくしようと思っています。
――かなりのライブ本数をこなしながらたくさん曲を作っていますけど、1曲あたりどれくらいのスピードで作っているんでしょうか。
平井1曲あたりは平均2時間くらいだと思います。でも、常に5曲くらいを同時進行で作っている“五毛作”みたいな状態にしているので、1曲どのくらいという感覚ではないんですよね。年中何かと何かを一緒に進行させています。
川﨑制作期間だからライブやりません、というのは今までなかったですね。
平井意外と帰宅部のやつより野球部のやつのほうが勉強ができることってあったじゃないですか? 帰宅部のほうが絶対に勉学に努める時間はあるのに、ゲームとかやってしまうんですよね。野球部は練習して帰ってから時間がない分、勉強しかやらないって決めているから勉強できるんです。このように、制限を設けることでより良い結果を得られることを“部活やってるやつのほうが勉強できる理論”と呼んでいます。
川﨑初めて聞きました(笑)。