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“目標は野外フェスの常連”――そう、バンドが目指すフィールドを一途に掲げてきたfula。昨年、兵庫県三田市で行われた“ONE Music Camp 2013”で初めてその舞台に立ち、今年は“RISING SUN ROCK FESTIVAL 2014 in EZO”を筆頭に4つの野外フェス出演が決まり、着実に目標へと歩みを進めている。そんななか、9月24日にリリースした1stフルアルバム『The KING』。メンバーが共通して愛するサッカーにおいて、彼らがリスペクトする日本代表の三浦知良=キング・カズへの敬意をタイトルに込め、収録曲数も、その背番号である“11”に合わせるというこだわりの一枚だ。fulaの音楽を形容するならば、ジャム・セッションを軸としたライブ感のあるビート、それをポップにまとめ上げるアレンジ力とメロディセンスが光る楽曲、耳なじみの良いボーカル……といった要素が挙げられるだろう。今作ではそれに加え、これまで以上に4人の意思と遊び心が絡み合い、チームワークを発揮し、何より自らが楽しんでいるからこそ鳴らせる、純度の高い一音一音に心踊らずにはいられない。そんな彼らの魅力を丸裸にする、飾り気のないオープンすぎるインタビューを公開。

[メンバー] 字引佑麿 (Vo/Gt)石川ユウイチ (Gt/Cho)安本佑治 (Ba/Cho)高木健 (Dr/Cho)
[取材・文] 松井恵梨菜

4人全員、ほぼ信じてなかった

――先月、“RISING SUN ROCK FESTIVAL 2014 in EZO”(以下、”ライジングサン”)に「RISING★STAR」というルーキー枠で出演。“野外フェスの常連”をバンドの目標にしてきたfulaにとって、規模の大きな野外フェスでステージに立つことは重要な出来事だったと思うのですが、出演が決まったときのお気持ちはいかがでした?

字引マネージャーから、「“ライジングサン”出演決定しました!」ってメールが来たんですよ。それを見て、僕は”ライジングサン”っていうバンドがイベントで共演するのかと思ったんです。そしたら本物の野外フェスのほうでした。

安本いや、あれは本物じゃなかったかもしれない。

高木あの規模で偽物(笑)。

――じゃあ、信じてなかったんですね。

石川4人全員、ほぼ信じてなかったです。

字引石川は、会場に着いても「このパスで本当にスタッフ側のコートに入れるの?」って疑っていました。「”ドッキリ大成功”とか書いた札を持っている人がいるんじゃないの?」って言いながら(笑)。

石川「テッテレー! 嘘ですー!」とか言われるんじゃないかと(笑)。

高木その時点ではフェスへの出演がひとつも決まっていなくて、「あー、今年もダメだったか」って落ち込んでいたところで聞かされた”ライジングサン出演決定”だったから、プラス思考になれなかったんです。

――そうやって半信半疑な状態で、勇気を出して北海道まで行ったんですね。自分たちが出演するというのは、どこでようやく信じられたんですか?

石川いや、いまだに信じてない(笑)。

字引僕はDragon Ash(2日目23:00~。fulaは同日11:30~)を観たあたりで、自分たちも出ていたっぽいなと。

――でも、ステージには実際に立ったわけですもんね?(笑)いまだに信じられないながらも、そこから見えた景色はいかがでしたか?

石川去年、“ONE Music Camp 2013”に出たときは、フロアライブみたいに目線の高さにお客さんがいっぱいいたから、後ろのほうまで見えなかったんです。でも、“ライジングサン”は自分たちが高いところにいたから、客席を見渡せるという新しい景観のライブができました。

字引人が多すぎてびっくりしました。500人くらい入っていたのかな? みんなが良い感じにゆらゆらできる程度の間隔はありながら、ステージから見たらほぼ満員になっていたんです。あれだけたくさんのお客さんを前にして、あれだけ大きな音量でライブをするのは初めてでした。ほかの出演者のネームバリューがすごかったから、当日を迎える前からプレッシャーを感じていたけど、いざライブが始まってからは僕ら3人は落ち着いて演奏できました。

――ひとりだけテンパってたんですか(笑)。

字引フロアからのレスポンスがすごくあったんですよ。自分がギターソロをやっていると、目の前の100人くらいの人たちが「ウェーイ!」ってなってくれるとかね。リハのときは最前の1列くらいしか人がいなくて、こんなもんでしょうねって思っていたんです。それが本番になったらすごい数の人がいて。演奏している最中にもどんどん増えていって、結局みんな最後まで出ていかなかった。次のバンドさん目当ての人たちかなとも思ったんですけど、僕らのライブが終わったらパーッと出ていっちゃったから、単純にfulaを観に来てくれていたんだなと。ライブ後すぐに物販に行ったら、いっぱいちやほやされてうれしかったです(笑)。

安本ほんとはもっとちやほやされたかったよね。

――手ごたえはかなりあったということでしょうか。

高木手ごたえ半分、課題半分かな。

――課題というのは?

高木これから野外フェスにどんどん出たいっていう目標があるうえで、でかい規模のイベントでの野外ライブのやり方です。今までライブハウスでやってきたことも通用はするんですけど、より良くはできるなっていうのがよく見えたライブだったので。

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松井 恵梨菜
  • 松井 恵梨菜
本業である音楽関係の雑誌編集に忙殺されながらも、ライターを目指して勉強中。"ETERNAL ROCK CITY.2012"オフィシャルライターなどの経験あり。難しい評論ではなく、心に伝わる文章が書けるようになりたいです。通称"ぴよ"。