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「リバーサイド」が前のdeidと新しいdeidの架け橋になってくれる

――ではそのアルバムについて聞かせてください。個人的にはdeidの音はポスト・ハードコアだったりオルタナの硬質なアプローチがベースのギターロックに日本的な歌とメロディを内包していて、音は尖っているんだけど詞の世界観含め、響きがアンニュイな音だなと感じました。そして、アルバムを聴いていくなかで思ったんですけど、1-4曲目、5-6曲目、7-9曲目、10曲目、11曲目という流れで構成されているように感じました。

加藤するどいな!(笑)特に最初の4曲はライブでもそのまま流したことあるんですよ、だからすごくするどいなと。それでセットリスト組めるみたいな。

――アルバムの構成はみんなで決めたんですか?

加藤みんなでですね、いろいろ案があったんですけど。

――ではまず1曲目に「リバーサイド」を選んだ理由を教えてください。

荒川先ほどもドラムが変わってからシフト・チェンジしたという話をしたじゃないですか。そのなかで前の持っていた勢いと新しく作った曲の“歌”がセンターに来ている楽曲の架け橋になってくれるのかなと思った曲が「リバーサイド」かなと。

加藤バンドとしてはキャッチーな曲だと思っている曲なので、とっつきやすいかなと。最初に鳴らす音だったり疾走感だったり。それがアルバムの1曲目に相応しいんじゃないかなと思い1曲目にしました。

――今作を作る過程でできた曲はありますか?

加藤アルバムを10数曲にしようとなってから作ったのが、いちばん最後の「約束」と「 さがしていた」ですね、アルバムを意識して作ったのは。後はライブでやっていた曲が基本ですね。

内側に入り込んでいく感覚がライブでは多い

――先ほど自分のイメージをお話ししましたが、今作で初めてdeidを知る人にとってはこのアルバムがまずは入り口でありdeidになるわけですよね。自分たちが思うdeidらしさとはどういった部分でしょうか。

加藤さっき言った音は尖っているけど響かせ方が尖っていないって部分。ちょっと話がずれるかもしれないけど僕と荒川は好きな音楽がすごく似ていて。ハードコアやポスト・ハードコアとか拳握るような音楽聴いてかっこいいなと思うし、もちろん今でも聴きます。でもそれを自分たちでは演奏できないとも思っていて。だからそういう風に感じるのかなと思うし、自分でもそうだなと思いますね。尖りたいんだけど尖れないみたいな(笑)。尖りたくてやっているわけではないですけどね。「さがしていた」って曲がわりと最近作った曲なんですけど“冷めてんな”って思って。

――さっき自分がわけたブロックだと7-9曲目は特にそういう“冷めた”部分がすごく出ているブロックだと感じますね。

加藤その冷めた感じが俺たちっぽいのかなと思ったり。なんか俺たち……これは僕だけかもしれないですけど、なんかライブとかで感情を表に出して“ウオー!”みたいなの、全然やるんですけど、でもなんかそれすらも冷めている瞬間がたまにあるんですよね(笑)。もちろん気持ちがないとかではないんですけど、内側に入り込んでいく感覚がライブでは多いですね。それが楽曲にも出ているのかなと。

荒川バンド活動をずっとやっていくなかで、「うちららしさってなんだろう」ってよく話すんですけど、それをなんだろうって思いつつ絞り出している感覚はあるんですよね(笑)。元々ハードコアやろう! とか歌ものやろう! とかで始まったバンドではないので。いざ言葉説明するのって難しいかもしれないですね。

加藤いろいろ経てこうだからね、だからこそ今はこうだよねってのはあるかもしれないですね。

――2人はどうですか?

佐藤雄希(Ba)

佐藤なんか僕が入ったときはマスロックっぽいアレンジだったりとかポストロックぽい感じがしたんです。だから5年くらい一緒にやって最近ずいぶん変わったなあと。

――佐藤さんが受けた海外のサイトのインタビューを読みましたが、佐藤さんの音楽遍歴面白いですよね。ブルースやソウル、R&Bが元々好きなんですよね。そしてフェイバリット・アーティストがJohn Frusciante。ただ頑張って英語で読んだらリンクのすぐ下に和訳があったのには愕然としましたが(笑)。

一同(笑)

佐藤いろんなジャンルの音楽を広く浅く聴くので、一応聴いてはいました。

加藤あれで浅いのか(笑)。

荒川一般的には全然浅くない。

――正直deidみたいなバンドの音はあまり聴かないですよね?

佐藤deidでやっている音楽自体は編成も曲も変わったことはしていないので、自分が聴いてきたような音楽も自然に投影できていますね。

――山本さんは?

山本健悟(Dr)

山本初めデモを聴かせてもらって、エモというよりはハードコアのイメージがあって。元々僕は畑が違ってやってたのはメロディック(パンク)とか青春パンクとかだったんですね。そして加入することになってからdeidが一気に音が変わったので、最初はこのバンドは何をやりたいんだろうって正直考えましたね。僕が入る前はシャウトしたりうるさい曲がすごく多かったんですけど、僕が入っていちばん最初に出来た曲が5曲目の「合言葉」っていう曲で。かなりスローテンポでエイトビートの曲ですけどそれがいちばん最初に出来て……やっぱりうるさい音を出すバンドっていうイメージだったので正直そのときはどういうバンドかわからなかったですね。

一同(笑)

加藤裏切られた感あるよね(笑)。

荒川詐欺だ(笑)。

山本それもあるんですけど(笑)。良いのかなこれでっていうのがいちばんでしたかね。「え、ああいう(うるさい)感じじゃなくていいの?」みたいな。

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伊藤 啓太
  • 伊藤 啓太
音楽好きの家庭育ちの次男。某CD屋からスタートし事務所、ライブハウス、音楽誌、流通、イベント制作と渡り歩いた業界屈指の決定力のない器用貧乏。
  • 鈴木 "もぐら" 悠太郎
1986年 神奈川県生まれ 通称"もぐら"
ライブハウスでの撮影をはじめ、2013年にはFUJI ROCK FESTIVALや朝霧JAMといった大型フェスの撮影も担当するなど活躍の場を広げている。またライブや音楽イベントのみならず、風景やポートレートなど幅広く撮影中。