ロックバンドというフォーメーションで、自分たちの愛すべきヒップホップを惜しみなく鳴らすAlaska Jam。楽曲やリリックの随所で遊びながらも、敬愛するアーティストへのオマージュや、純粋なメッセージをダイレクトに表現したサウンドが実に痛快なバンドだ。そんな彼らが、7月にリリースした2ndミニアルバム、『MELLA MELLA HERO!!』。“メラメラと燃えるヒーロー”……そんな熱いタイトルが冠された今作には、2012年発表の1stミニアルバム『HELLA HELLA GOOD!!』をさらに進化させた、個性溢れるキラーチューンが満載。その全貌をあらわにするべく、フロントマンの森 心言(Vo)にたっぷりと語ってもらった。彼が “ヒーロー”に込めた思いも明らかに。
[メンバー] | 森 心言(Vo) |
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[取材・文] | 遠藤孝行 |
[編集] | 松井恵梨菜 |
[写真] | 鈴木“もぐら”悠太郎 |
不必要なことを真面目にやるのが好き
――最初にライブでAlaska Jamを観たときは、モノマネがちょっと衝撃だった。もちろんライブもだけど(笑)。レパートリーは増えた?
森 心言レパートリーは……増えてないですね(笑)。あ、今しずかちゃん(「ドラえもん」)を練習してます。意外としゃがれ声な昔のしずかちゃん。
――聞きたいなぁ。
心言いいですか。「あはは、のび太さんったらおっかしい〜!」
一同あはは!(爆笑)
――似てる!(笑)すごいね! でも、これだけモノマネができたら学生時代は人気者だったんじゃない?
心言人気者かどうかはわからないですけど、モノマネはずっとやってました。先生のモノマネばっかりやってましたね(笑)。
――手品も得意だもんね。
心言凝り性なんですよね。不必要なことを真面目にやるのが好きというか。それがなくても生きていけるじゃんっていうものをやりたくなる。
――そのなかで、音楽に目覚めたきっかけはなんなの?
心言小学校3年生のときに、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」を観たのが、いちばん最初のきっかけ。主役のマイケル・J・フォックスが、ダンスパーティでギターを弾くシーンを観て、痺れて。
――「ジョニー・B.グッド」を演奏するシーン。
心言そうです。それで親にギターをねだったら、親も音楽が好きだったから買ってもらえて。学校では、掃除の時間もほうきをギターみたいに持って弾いてましたね。女子に「男子ー!」って言われながら(笑)。もう、「バック・トゥ・ザ・フューチャー」が大好きすぎて、テスト用紙の裏にデロリアン(車型タイムマシン)を描いたりしてました。