昨年3月にリリースした前作『理系デンシ』から1年2ヶ月、ついに待望の1st
フルアルバム『EDM -ELECTRONIC DICTIONARY MUSIC-』を5月21日にリリースした理系白衣集団、DENSHI JISION。
理系男子なら思わず頷いてしまいそうな表現が多く見られる本作はDENSHI JISIONの“今”、そして“これから”を見据えた作品となっており、お馴染みの電子音はもちろんスッと耳に馴染むポップなメロディーがとても心地よい。
今までとは少し違った言葉選びにも注目の本作は新たな作詞方法で作られていた。なぜフルアルバムリリースのタイミングでこの挑戦に踏み切ったのか? 本作に対する想いに迫る。
- [メンバー]
- ヨシダシゲル(Vo/Gt) geng-chang(Dr) DJ博士(DJ)
- [取材・編集]
- やえがし
- [写真]
- 鈴木“もぐら”悠太郎
「なんとかション」って名前にしたかった
――最初のインタビューとなるので、バンド結成の経緯から教えてください。
ヨシダ筑波大学でメタルを主にコピーしている筑波音楽協会っていうサークルに入っていて、そこで出会ったメンバーと始めたのがDENSHI JISION。そこからメンバーが変わって色々あって今の体制で活動してます。
――メタルはコピーしてたの?
ヨシダメタルはやってない(笑)。最初はコピバンもやってたけど、“くるり”とかしかやってなかった。
博士レミオロメンとかね。
ヨシダ“くるり”とかSPARTA LOCALSとかNUMBER GIRLとかやりたかったんだけど、新歓で新入生を入れるためにやってた(笑)。サークル的にはかなり異端児だったね。
――DENSHI JISIONというバンド名の由来は?
ヨシダKRAFTWERKってテクノの神様がいて、その人達の曲で「電卓」って曲があるんだけど、そういうテクノロジーっぽい名前にしたくて。それと、「なんとかション」って名前にしたかったのが先にあったの。JOY DIVISIONって70年代イギリスのバンドとTELEVISIONってバンドが好きで、それでDENSHI JISIONって名前を付けた。
――バンドとして影響を受けたアーティストも、今挙げてくれたアーティストになるの?
ヨシダバンドとして影響を受けたとは言いがたいね。メンバーそれぞれ好きなアーティストは違うと思う。
geng-chang僕は電子音を全然通っていなくてブルースとかジャズ・フュージョンとかが好きだったんだけど、デンシに入る前にMONICA URANGLASSが好きになってからここ何年かで打ち込みとかを聴くようになった。バンドはスリーピースがカッケーだろ! ぐらいに思っていたし(笑)。
――DENSHI JISIONが楽曲を制作するときに気をつけていることは?
ヨシダ実はメンバーにまだ言ったことが無かったんだけど、僕の中ではこだわりがあって。“こうしなければならないルール”は無いんだけど、“してはいけないルール”が3つだけあって……。知りたい?(笑)