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夏の終わりを感じる音楽をあなたに

――フェスから一息ついて、この10月にアルバム発売になるわけですね。ミニアルバムは初ですよね?

キイチそうですね。去年の6月に発売した1st EPが1年くらいで完売してしまったので、ようやくって感じです。僕らの音楽を聴いてくれてる人たちにとっては、焦らしプレイだっただろうなぁ……。

――焦らしプレイをされていた方々の反応が楽しみですね。

キイチ焦らされた分の反動で、1人につき5枚くらい買ってほしいです(笑)。

――ずばり今回のアルバムのコンセプトは、なんでしょうか。

キイチ「夏終わるんか……」がコンセプトですかね(笑)。元からあった曲もアルバムのために作った曲もあるんですけど、いざ並べてみると秋の初めのような切なさを感じる仕上がりになりました。

――レコーディングはいかがでしたか?

キイチ順調でした! 2日でオケを録って、残り2日でボーカルとコーラスを録ってって感じの4日間。

タフネス万全の環境で録れたっていうのがあって、前回とはだいぶ違うよね。

キイチ音質が良くなっているのもそうなんですけど、バンドとしての一体感は格段によくなっているかなと。前回は楽器を重ねて録音していたのですが、今回は一発録りだったので。重ね録りで録音するよりやりやすいし、楽しいんですよ。

――アルバムの曲から新しいMVも公開されていますよね。

キイチそうです。「夏の夜」と「世の中のことわからない」が公開されています。

――と、なるとリード曲は、この2つになるわけですね。

キイチどちらかというと「世の中のことわからない」がリード曲かな。アルバムのタイトル曲でもあるので。

――「夏の夜」は、どんな曲に仕上がってますか。

キイチ曲作りをけっこう遊びました。3回出てくるAメロやサビが全部同じ歌詞だったり、ドラムのノリが5パターンくらいあって緩急が盛り込まれていたり。構成も、ギターソロ明けにピアノだけになって、一気にBPMが落ちて……みたいな。今までにない感じを目指して作った曲です。ただ、音楽の聴きやすさっていうのは損なわれないように意識してました。

――詩に関してはいかがでしょうか。

キイチ想像にお任せします(笑)。ひとつ言えるとするなら、語感は大事にしてます。このメロディにはこの言葉しかない、っていうチョイスをしたつもりです。癒着具合の精度が高いというか……。

――もう1曲が「世の中のことわからない」ですね。

キイチ単純にめっちゃ暗い感じがありますよね(笑)。一昨年のクリスマス前、クリスマスは好きな子と一緒に過ごしたいな、でも無理だよな……ってセンチメンタルになって作った曲です。

タフネスけっこう直球だよね。

キイチうん。思ったことをそのまま歌詞にしたって感じです。切ないです。自分で聴いてて泣いちゃいますもん。いつもこういうことばかり思ってます。

――「歌詞の通り思っています」と言ってて歌詞になるタイプの人と日常報告になってしまう人といると思うんですけど、キイチさんは歌詞になる人ですよね。

キイチ歌詞で具体的なことをいうタイプの人と抽象的にぼやかすタイプの人とって別れるじゃないですか。僕はそのいいとこ取りなのかも知れません。自分の体験も勿論あるんですけど、受け取った人に共感してもらいやすいように作っています。超限定的な歌詞を書くと小説を読んでいるようなフィクションっぽさが出てしまうので。

――現実と空想の狭間をいくような歌詞ですもんね。

キイチ2番のAメロに“街は光り輝く 君の気持ちを無視して光るよ”という歌詞があるんですけど、本当は僕の気持ちだったり(笑)。「クリスマスに光り輝いてんじゃねぇよ!」って。

新たな王道を作るバンド、キイチビール&ザ・ホーリーティッツ

――最後に今後の抱負を聞かせていただけますか。

キイチ芸術としての音楽を突き詰めつつも、みんなに聴いてもらえるような斬新な曲を作っていきたいです。今の僕は探究心バリバリなので。国民的でありつつ、面白いことをやっていきたいです。「超耳なじみがいいけど、聴いたことない!」っていう曲が作れたら最高。THE BEATLESみたいに。

――芸術的、というのはキイチビール&ザ・ホーリーティッツを語るうえでキーワードになりそうですね。

キイチ芸術としての音楽って大事だと思うんです。既存の型を大切にしつつもキイチビール&ザ・ホーリーティッツにハマる新しい型を作っていきたいなって思ってます。

――個人的に最近の日本の音楽は娯楽と文化に二分化していると思っているのですが、キイチビール&ザ・ホーリーティッツはそこの中間を縫っていくバンドということですね。

キイチ新しい王道を作っていけたらなって思ってます。音楽マニアみたいな人にも聴かれたいし、そこまで音楽に興味ない人にも聴いてほしい。ヤンキーにも聴いてほしいです(笑)。

――実際、どちらにも認められるバンドになっている印象はありますよね。“ROCK IN JAPAN FESTIVAL”と“ナノボロフェスタ”のどちらにも出演するバンドって多くはないかと思うのですが。

タフネス自然とそういう形になってるみたいな感覚はあります。メンバーがいろいろな音楽のルーツを持っている分、芸術としての音楽を作る思考回路や過程も様々で。だからこそ、多方面に受け入れてもらえる音楽が作れているのかなと思います。

プロフィール

キイチビール&ザ・ホーリーティッツ
2016年の春に下北沢にてゆるりとライブ活動をスタートさせた、キイチビール(Vo/Gt)、KD(Cho)、橋本=タフネス=樹(Ba/Cho)、りょう(Key)、タカヒロ(Drums)の5人からなるロックバンド(2015年結成)です。2016年6月、Theピーズやホフディランなど、90年代のロックバンドの影響を感じさせつつも、彼ら独特のゆるくて鋭い、<ハッピーサッドの先にあるハッピー>を巧みに歌うソングライティングセンスをいきなり見せつけた初の自主制作EP『俺もハイライト』をリリースするや、タワーレコード渋谷店の「タワクル」(未流通CD専門コーナー)にて7ヶ月連続TOP10入りを達成するなど、二十歳前後の同世代のリスナーを筆頭に、90年代に青春期を過ごした年上のリスナーなど、様々な世代のキイチビーラーが全国でじわじわと増殖を始めました。そんな彼らが10月9日(月・祝)に、ライブ会場および一部店舗/通販サイトにて購入出来る1,500枚限定の1stミニアルバム『世の中のことわからない』をリリースしました。今作にはバンドのYouTube公式チャンネルにてミュージックビデオが公開されている「パウエル」「夏の夜」「世の中のことわからない」など、様々な表情を見せる彼らの最新の代表作が6曲収録されています。ここから更なるストーリーが始まります。お楽しみはいつだってこれから!リリース日に下北沢ベースメントバーにて開催されたリリースパーティーにして、彼らの初企画『世の中のことわからない』(ゲスト/TENDOUJI、カネコアヤノ)はお陰様で早い段階で完売し、メンバーは次のステージに向かう準備を着々と進めてます。ぐいぐいと明日に向かう彼らに乞うご期待!

[メンバー]
キイチビール(Vo/Gt)
KD(Cho)
橋本=タフネス=樹(Ba/Cho)
りょう(Key)
タカヒロ(Dr)

リリース情報

『世の中のことわからない』
NOW ON SALE
¥1,200(税抜)

[収録曲]
01. はじめまして、キイチビール&ザ・ホーリーティッツです。
02. 世の中のことわからない
03. 夏の魔法
04. 夏の夜
05. パウエル
06. ビールを用意しててね

関連リンク

キイチビール&ザ・ホーリーティッツ公式Twitter
キイチビール&ザ・ホーリーティッツ公式SoundCloud

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坂井 彩花
  • 坂井 彩花
元楽器屋のお姉さんの経験を持つ音楽ライター。感情に働きかける文章が得意。中高で吹奏楽部、大学で軽音楽部に所属していた典型的な音楽だいすきっ子。積極的にいろいろなライブに出向いてはライブレポート等を書いている。
  • 鈴木 "もぐら" 悠太郎
1986年 神奈川県生まれ 通称"もぐら"
ライブハウスでの撮影をはじめ、2013年にはFUJI ROCK FESTIVALや朝霧JAMといった大型フェスの撮影も担当するなど活躍の場を広げている。またライブや音楽イベントのみならず、風景やポートレートなど幅広く撮影中。