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このままそれを続けても変わらない、突き抜けない

――1~2年前からその意識が払拭できたとのことですが、なにか具体的なきっかけがあったんですか?

tommy今まで積み重ねてきたものはちゃんと自分たちで愛せてきたから、これから作る楽曲は今後10年20年と続けていったときに何か変化のきっかけ、突き抜けた瞬間があったねって思えるものを作っていこう、それを第一に考えよう。って丁度去年のレコーディングに入る前にメンバーと話したんです。この5人でずっとバンドを続けていくために、今まで考えてきた自分たちらしさを1回取っ払おう、そういう壁が自分たちの可能性を狭めているって思ったんですよね。このままそれを続けていっても楽しいかもしれないけど変わらない、突き抜けていかないって思いました。

――それは『bonfire』のレコーディングに入る前ですか?

tommyそうですね、『bonfire』をリリースして、そして『ありふれた今日を』っていう全く違うベクトルですけどすごく納得できるものができて。その次に何を作りたいんだろうって考えたときに、自分達のルーツで自分達の高揚してきた音楽ってなんだろうって洗い出したんです、初期衝動って言葉あまり好きではないんですけど。

――原点に立ち返る。

tommyさっきの話を今日できてすごく良かったと思うんですけど、イメージを保ちながら音楽的にチャレンジするっていう楽曲が多かったんですが、それって突き抜けるっていうのとはちょっと違うなってやっぱり思って。だからこういう音楽が好きで、こういう音楽が好きだからバンド始めたんです! って胸を張って言える楽曲を作ろうって「インソムニア」を作りました。だから、今回の楽曲の仮タイトル「RAGE」って付けたんです(笑)。

――「インソムニア」めちゃくちゃフレッシュな楽曲ですよね。初期衝動と呼ぶにはいろいろな音楽的な要素がたくさん詰め込まれてますし、ルーツに立ち返りながらも今まで積み上げてきたものが存分に活かされたフレッシュな楽曲だなというのが自分の第一印象でした。

tommy嬉しいっすね、その感想は。

――歌詞も「情熱がくたばる前に、強烈な眠気覚ましを」等エッジーですよね。このインソムニア(不眠症)は人間はもちろん社会や政治などいろんなものに置き換えることができると思いますが、この詞を書いたときにtommyさんがこういうモードだったんですか?

tommy自分の守りたいものや自分を取り巻く世界に“無関心になってしまうこと”を“寝てしまうこと”と位置づけて書きました。そうならないために不眠症でも構わないから、起きて見られる夢が見たい。そこがいちばん言いたかったことですね。後は、誰かに向けてというよりは自分に向けて、自分の気持ちをリセットするために書いた歌詞でもあるんです。すごく決意表明な歌詞に結果なりました。

――楽曲に引っ張られた部分もありましたか?

tommyそうですね、楽曲に引っ張られた部分も大きいですね。こういう物事を言い切るような歌詞ってあんまり書いたことがないんです。今までの歌詞は駄目な自分も駄目なあなたもそれでもいいけど頑張っていこうぜって、出口と言うかハッピーエンドを用意したかったんですよね。そういう表現を好きではいるんですけど、先ほどから言っているような自分の壁を壊したいっていうことも考えたんですよね。

――そしてこういった強度の強い楽曲ができてきた。

tommyはい。すごく優しい歌詞は好きで、今までは前提を書いたうえで結論を最後に入れるというような方法で歌詞を書いていたんですけど……もうこの前の部分要らないなって思って(笑)。ゴールだけでいいやって思えてそこだけを詰め込んでっていう歌詞です。

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伊藤 啓太
  • 伊藤 啓太
音楽好きの家庭育ちの次男。某CD屋からスタートし事務所、ライブハウス、音楽誌、流通、イベント制作と渡り歩いた業界屈指の決定力のない器用貧乏。