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無限の可能性がある人たちになりたいアルバム

――最初に発売した『DOOR!!』と9月21日に全国リリースする『無限が似合うヒトたち』だと印象がガラッと変わってますよね。今作は前作に比べると、about a ROOMのやりたいことがより具現化されているように思えたのですが、何か意識したことはありますか。

吉原前作も今作も、別にこうしたい! みたいなのはないんですよね。ただ前作は、とりあえず世の中に出すために詰め込んだやつで。でも今作は、aboutらしいものを作ろうっていう気持ちがあったから。行程に違いがあるかもしれないですね。

――制作するにあたってこだわった点はありますか。

吉原今回のアルバムもタイトルが『無限が似合うヒトたち』っていうんですね。俺がそのタイトルをつけた理由は2つあるんです。1つは、大好きなSUPER BUTER DOGの歌詞にある「俺達には無限が似合う」っていうのに影響されて。もう1つは、いろんなジャンルの曲を全てaboutらしく昇華したいからっていうのがあって。俺たちに無限の可能性を感じてもらえるアルバム、みたいな。だから新曲をめっちゃ詰め込んでて、ライブの定番曲としてやっていた曲じゃない曲を入れてるんです。もっといろんなアプローチをしたいと思って、フォークっぽいアレンジを加えてみたりとかしてますね。

――今作は色んな切り口でabout a ROOMを表現した感じがありますよね。先ほど曲を作るうえで心理的な変化はないとお話しをしていたと思うのですが、それは歌詞に関してもですか? 個人的に歌詞の内容がよりメッセージ性の強いものに変わったように感じました。

吉原昔も今もかっこつけすぎるのってあんまり好きじゃないんです。ふざけたいんですよ、ちょっとは。ちょっとふざけたいし、歌詞も自分の中の妄想とか、どうでもいいことを書いておちゃらけたい。そういう風に思ってたんです。でも、いつもお客さんがいいって言ってくれる曲は自分のちゃんと思ってることとか、考えて伝えたいことを言っている歌詞のほうで。「響いてるなぁ」っていう感覚がライブを重ねていくうちに強くなったので、今回のアルバムの中にはそういった曲を入れようと思って作ったところはありますね。最後の曲なんてまさしくそれです。

――かっこつけすぎるのは好きじゃないとお話しされていましたが、かっこつけたくないわけではないと思うんですよね。男性ならみんな「かっこいい」って言われたいものじゃないですか。

吉原俺らの「かっこつけたくない」っていうのは、ライブ中にかっこつけて「よろしく!」ってするみたいな。そういうキザな感じはいらないなって。見え隠れするかっこよさとかは、別に問題ないんです。ふざけたいしさ、こっちも。

かっこいいとは思われたいもんね。

吉原ださいのがいやなの。

松下かっこつけずにかっこいいのがいいんだよな。

吉原狙うのは嫌(笑)。でも、露骨にかっこいいのは好き。だけどそれを俺らはできないし、そういう感じじゃないとわかってる。

松下見た目からして…ね? かっこつけていい見た目してないから(笑)。

吉原俺らキャラクターがそんなんじゃない。

ふざけておきたいよね。

――曲作りに関して、吉原さんの世界観がすごく強いなぁという印象なのですが、個々でこれは譲れない! みたいなこだわりはあるんですか。

どちらかというと譲れないみたいなものはそんなにないです。リードギターはボーカルのメロディーとの兼ね合いを考えて、曲が出来上がった後に考えてつけるので。なのでボーカルにぶつからないようにっていうのは一応考えてるかな。邪魔にならないように、でも派手に! みたいな感じです。

――最後に上から見てバランスをとる係なんですね。松下さんはどうですか?

松下なんだかんだで1番自由にやらしてもらっているような気がする。基本的に人から言われたフレーズを弾きたくないんですよ。ベースは土台だし、最初にできあがるからこそ自由にできるのかもしれないけど。俺は楽しくやらしてもらってます(笑)。谷とフレーズを譲り合ったりして調整するくらい。

アイコンタクトで上手に譲り合えてるよね。

松下あんまり良くないんじゃないかな? っていうフレーズは自分でもわかってるから。

組み合わせは、お互いが無意識に外せるんだろうなぁと。

松下俺は彼のギターを全部口で言えるくらいには完璧だよ。ライブ中も谷のギターをめっちゃ聞こえるように調整するもん。ないと落ち着かないです。

――しゅんさんは何かこだわりがありますか。

しゅん曲を作る流れとしてドラムのフレーズはもともと入っているので、とりあえずそれを再現してます。そこから細かい叩き方とか、音量を個人で調節していくっていう役割。ここだけはどうしてもっていうフレーズが出てしまった時は、ちょっと押し通してるかなっていう。それ以外は基本的に元のイメージを崩さないようにしてます。

――音源を聴いていてドラムのロック色が強い印象を受けたんですけど、そういうこだわりはあるんですか?

しゅん吉原が持ってくるフレーズが、基本的にそういう系統が多いのかなと思いますね。でも別に意識してそうしてるわけではないです。

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坂井 彩花
  • 坂井 彩花
元楽器屋のお姉さんの経験を持つ音楽ライター。感情に働きかける文章が得意。中高で吹奏楽部、大学で軽音楽部に所属していた典型的な音楽だいすきっ子。積極的にいろいろなライブに出向いてはライブレポート等を書いている。