2013年、東京のユースカルチャーを活性化させるべく結成されたDATS。平均年齢22歳、若気溢れる彼らの勢いは留まることを知らない。2015年6月3日には全国流通盤となる1st EP『DIVE』をリリース。“SUMMER SONIC 2015”ではオープニングアクトとしてSONIC STAGEへの出演が決定しており、現在の音楽シーンを歩む、注目すべき新進気鋭のアーティストだ。
グローバルかつジャンルレスに、古いものから最先端の音楽を無数に吸収。自由自在に操る彼らのサウンドは聴くもの全てを魅了させ、圧倒的な存在感を確立している。「世界標準になりたい」そう語る彼らが目指す“バンド”とは一体どんなものなのか。DATSの今までの活動から今後の野望まで、メンバー4人に語ってもらった。
[メンバー] | 杉本亘(Gt/Vo)清水旺(Ba)早川知輝(Gt)大井一彌(Dr) |
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[取材・文] | 本木美奈 |
[写真] | 鈴木“もぐら”悠太郎 |
自分らなりの活路を見いだせたのかなって思う
――DATSのライブを初めて観たのは5月29日に下北沢GARAGEで行われたderonderonderonのレコ発だったんですよね。その日からドハマりしてしまいました。
一同ありがとうございます(笑)。
――ところでDATSはどういうきっかけで結成されたんですか?
清水ハロウィンの日に、もんじょー(杉本)と僕で遊んでて。そこでバンドやろうよってテンションになって(笑)。
――なるほど(笑)。始まりは清水さんともんじょーさんなんですね。その次にメンバーに加わったのは?
早川僕が、2人が曲を作ってネットにあげてるのを聴いて「めっちゃこいつらカッコいいな!」ってなって、ギターやらせてよとお願いしました(笑)。
杉本そう。やりたいって言ってきたから、しょうがないなって(笑)。
清水早川さんがスタジオ全部準備するから、俺ら断れなくなっちゃって。
杉本俺らにノーって言わせないような状況を作ってきて……。すごかったよね(笑)。
清水ビビった。機材とかもブワァアって!
――ヤル気ハンパなかったんですね(笑)。
早川本当にかっこよかったからね。頑張りましたよ(笑)。
――そのあとに大井さんがメンバーに加わったわけですね。
大井僕は最近入りました。DATSの一ファンだったんですよ。そんな中、もんじょーに声かけてもらったんです。
――ヘッドハンティングされたわけですね。
大井だといいんですけど……(笑)。
杉本本当にその通り。
大井DATSの曲が好きで、メンバーになる前からほぼ全曲叩けたんですよね。
――DATS愛がすごい!
杉本声かけたときは全曲叩けること知らなかったです。次に入れたいドラムといったらカズくん(大井)しかいないなって思ってました。俺がカズくんゴリ推しで、入れたいって言ったら、みんないいよーって。
大井すごいスムーズに入れた(笑)。
早川高校のときから全員それなりに繋がりがあるんだよね。
杉本実はみんな高校のときから友達!(笑)
早川同じライブハウスで会ったりとかしてて。
――そうだったんですか! みなさん高校時代からバンドをやっていたんですね。
杉本同じバンドを組んでいたわけじゃないけど、それぞれで活動してました。
清水みんな、友達。
一同(笑)。
――(笑)。曲作りはいつもどのように進めているんですか?
杉本だいたいは僕と旺 くん(清水)が先に2人で集まって、こういう感じの曲作ってこうかって話すんですけど。僕が先にデモ音源を作って、後から加えていくって感じです。それをスタジオでみんなで聴いてアレンジをしていって、納得いくフレーズを作っていってますね。
――なるほど。すごく幼稚な言葉なんですけど、DATSってめっちゃ英語ですよね。
一同(笑)。
――結成したときからその路線でいこうって決めてたんですか?
清水まぁそうですね、元々お互い海外の音楽が好きで、すごく意見が合ってバンドを始めたようなものなので。何も言わずとも、そういう感じだったよね。
杉本英語……うん。最初から英語だったよね?(笑)
清水うん(笑)。
――今後、日本語を使う予定はあります?
杉本いや、それはわからない。公言は……しないでおこう(笑)。
早川何があるかわからないもんね。
一同(笑)。
――DATSってライブハウスだけじゃなく、クラブでもフェスでも楽しく聴けちゃう印象があって。サウンドのイメージって初めからあったんですか?
杉本最初はなかったですね。だんだんやっていくうちに、「俺らってこうじゃね?」みたいな。え、そうだよね?(笑)
清水そうだね。だんだんと作り上げていったね。
杉本最初は何も意識しないで、ただひたすら作ってて。そのせいで、俺らは何がしたいんだろうってなったときもあったけど、今はいい感じになった。試行錯誤の末で、自分らなりの活路を見いだせたのかなって思う。
――そうなんですね。そんな試行錯誤を繰り返したDATSは今年、“SUMMER SONIC”出演ですね。おめでとうございます。
一同ありがとうございます。
――心境はどうですか?
杉本本当に、めっちゃ、超ワクワクしてるし楽しみだけど。やっぱり一番は……楽屋かな(笑)。
一同(笑)。
杉本去年は“出れんの!?サマソニ!?”からだったから楽屋が準備されてなくて。
早川“出れんの!?サマソニ!?”の共同の楽屋しかなくて、ちょっとてんやわんやしたね。
杉本スタジアムとメッセをバスで何回も何回も行き来して。クソ暑い中(笑)。
早川機材持ってみんなで行ったね(笑)。でも、本当。オープニングアクトって正規のアクトで出れるからね。ソニックステージでライブできるのがやっぱり嬉しいなぁって。
清水ね。