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自らを「小悪魔系 ダンス・ロックバンド」と称する平均年齢22歳、男女混合5人組バンド・deronderonderon(読み:デロンデロンデロン)。彼らが5月13日に初の全国流通盤『DIE SUKI』をリリースした。

「思考停止状態である現代人の頭を赤信号から青信号にする」、「DANCE ROCKに大さじ2杯の毒をかけたサウンド」、という一風変わったプロフィール。アーティスト写真では、和室でお揃いの衣装を身にまとったメンバー、その中央で日本刀を舐めながらこちらを見ているのがフロントマン・さわいかん(Vo/Gt)だ。どこをとっても、このバンドは一筋縄ではいかない。

昨年リリースした1stフルアルバム『deronderonderon』に引き続き、今作でも収録曲すべてをMV化するというプロジェクトを実施。最近では“美デロン図鑑”という謎のウェブコンテンツまで始めている。本インタビューは、そんな従来のバンド活動の型に囚われない“思考”をフロントマン・さわいかんに訊いてみた。

[メンバー] さわいかん(Vo/Gt)
[取材・文] やえがし
[写真] 鈴木“もぐら”悠太郎

音楽業界がやっていることの垣根を取り外す

――まずは、バンドを始めたきっかけから教えてください。

さわいもともと舞台・ダンスの現場で2年ぐらい音響をやっていたんですけど、そのときに「コンテンポラリーダンスをどうにかうまく外に広げられないか」ってことをずっと考えていたんです。なかなかそれをポピュラーにすることが難しくて……。ブレイクダンスとかとは違って身体表現がポピュラーになりにくいっていうのがわかってしまって。あと、周りにアーティストタイプの人がすごく多くて、「どうやったらダンスで食えるか」っていう議論にまず辿りつけなかったんです。……これって超前置きになっちゃうんですけど。

――なるほど。もともとは舞台音響をされてたんですね。

さわいそういうときに、自分ならどういう武器を使って自分自身のやりたいことをポピュラーにできるかなって。じゃあ曲は作れるし、バンドって派手っちゃ派手だし、やり方次第ですごく栄えると思って。それで何の気なしにバンドを始めたんです。

――バンドを始める前からひとりで作曲してたんですか?

さわい家でひとりで。うたものですね。自分がバンドをやるならこういう曲がいいなっていうのを作ってました。でも、高校のときから「バンドってやっぱ食われへんな」って思ってたんですよね。食われへんけど、方法論として「バンドってもっとやり方があるんじゃないかな」って思ってました。

――数ある表現方法の中からなぜバンドを選んだんですか?

さわい舞台音響をしていたときにずっと仲良くしていたダンサーさんとか、映像作家さんとか、俳優さんとかを僕がボトムアップしたいなって思ったんです。アーティストとして尊敬できる素晴らしい人がたくさんいたんで、僕が何か将来的に力になれないかなって。

――それがまさに前作『deronderonderon』での全曲MV化計画を始める動機だったんですね。

さわいそうですね。音楽業界がやっていることの垣根を取り外す練習がしたかったんです。ダンサーはダンサー同士でしかつるまないし、俳優は俳優同士でしかつるまない。バンドもバンド同士でしかつるまない……、だったらその垣根を外したいなっていう試みでもありました。

――多方面のジャンルの方とコラボレーションすることは、バンドを始めたときから考えていたことだったんですね。

さわいかん(Vo/Gt)

さわいバンドを始めたら始めたで大変でした。ノルマを払ってライブして、対バンした人とかを見てて、「この人何のためにバンドやってるんやろ?」っていうのをすごく考えました。僕は僕なりにいろいろ考えてバンド始めたんですけど、「ライブハウスに出て演奏することがゴール」みたいな人たちもいたし。最初はすぐバンド辞めようって思いました。

――けれど、どうしてバンドを続けていこうと思えたんですか?

さわい最初はそこしか見えてなかったんですけど、続けているうちに“第一線にいる人たち”を見聞きして、バンドをやっている意味とか目的とかに気付きました。

――実際に“バンドをやっている意味”に気付かせてくれたのは誰ですか?

さわいリザード(club Lizard -YOKOHAMA-)でライブをやっていたときに、ブッキングをしていた元アンダーグラフのギターの阿佐亮介さんにいろいろと話を聞いていたんです。プロとしてやっていくことについてとか、「お前はプレイヤーになれ」とかすごくシンプルなことなんですけど、本質を捉えてることをいっぱい教えてくれました。

――尊敬できる先輩を見つけられたわけですね。

さわい結局、バンドって同じルーティンの繰り返しじゃないですか。曲作って、練習して、ライブしてとか……。そのルーティンだけでバンドはやれないなって思ったんです。だったら、バンドのかたちっていうのを自分なりに一回構築し直したほうが絶対に面白いって思って、そこからガンガンいろんな人に声掛けまくりました。

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  • 鈴木 "もぐら" 悠太郎
1986年 神奈川県生まれ 通称"もぐら"
ライブハウスでの撮影をはじめ、2013年にはFUJI ROCK FESTIVALや朝霧JAMといった大型フェスの撮影も担当するなど活躍の場を広げている。またライブや音楽イベントのみならず、風景やポートレートなど幅広く撮影中。