MENU
1 2 3 4

みんなが“ネコキ名人”って言ってたらおもしろい

――そのフットワークの軽さのおかげで円滑にいったんですね。バンドの素顔が見えてきたところで、『ネコキ名人スーパーベスト』の話も聞かせてください。1stフルアルバムがいきなりベスト盤である理由としては、過去の音源が手に入りづらい状況や、新メンバーになっての再スタートといった部分があると思うんですけど、この一枚にかける思いはどういうものなんでしょう?

YU-TA多分これから出会う人たちのほうが多いから、その人たちに向けての入門編ですかね。「今のNECOKICKSってこういうバンドなんだよ」っていうのがこの一枚でわかるかなと。

TAKUMI今までNECOKICKSをやってきて、素直に好きな曲、これからもライブでやっていきたい曲を選びました。あとは、ライブを何回もやっていくうちに、自分たちなりに「こういうふうに表現したほうがカッコいいな」ってちょっとずつアレンジしていってるので、それが盛り込まれたものになってます。

KO-Ki(Dr/Driver)

――最新版のNECOKICKSが聴けるということですね。再録したときの手応えはどうでした?

TAKUMIレコーディングのときにみんなが言ってたのは、「良い曲だね」(笑)。

KO-Ki新しい事務所に入って、より音楽が広まるわけじゃないですか? 音も演奏も、もっとちゃんとしなきゃっていう意識が、今までのレコーディングとは段違いでしたね。

YU-TAHARA-KUNは相当苦戦してたけど(笑)。

HARA-KUNバンドに入ってからレコーディングまで1ヶ月なかったからね。

TAKUMIこれだけ短い期間でHARA-KUNがちゃんとNECOKICKSのメンバーになれたのは、レコーディングが大きかったと思う。みんながシビアになってるなかでやるっていうのは、CDを作るためだけじゃなくて、今後NECOKICKSで演奏するメンバーになっていくうえで、大事なひとつの試練だったんじゃないかな。

――すごく良い流れが出来ていたんですね。ちなみに、アルバムタイトルにも入っている“ネコキ名人”はファンの呼び名ということですが、誰が考えたんですか?

TAKUMI僕が考えたんですけど……。

――どういう発想で?

TAKUMI……いやあ、下ネタなんですよね(笑)。でも、そういうおもしろさが好きなんですよ。もちろん音楽を通して伝えたい思いもあるんですけど、普段からメンバーもふざけていることのほうが多いし、真面目なバンドではないんです。だから、みんなが“ネコキ名人”って言ってたらおもしろいなと思ってその呼び名にしました。

――遊び心ですね。

HARA-KUNライブを観に来てくれる人たちを、お客さんって呼びたくないよね。業務的な気がするじゃん?

YU-TA「名人だね!」とも言わないけどな(笑)。

TAKUMI今後は言っていこうかなと思ってます(笑)。

HARA-KUNMCで、「集まってくれた名人のみなさん!」って。

“変わらないものただ一つ”

――タイトルになっているので、今後浸透していきそうですね。そんなアルバムの1曲目に「1秒先の未来」を持ってきたのは、この曲で攻めていきたいからですか?

TAKUMIライブでやるといちばん手応えがある曲なんですよ。1曲目に入れれば、アルバムも「あ、聴いてみようかな」という気持ちになってもらえるかなと思っています。

YU-TAグッドモーニングアメリカのコンピ(『あっ、良い音楽ここにあります。その四』)にも入れてもらえた曲だからね。

HARA-KUNNECOKICKSをたくさんの人に聴いてもらえるようになったきっかけの曲でもあるから、ベストって言って出すならここからだろうと。

――バンドの入口になる曲だと。

YU-TAでも、レコーディングの一週間前に「もう1曲作ってみる?」って言ってバーッと出来た曲だったよね。

TAKUMIその分、当時の勢いとかが詰まってるんだと思います。

――今回のアルバムでは新曲も2曲入ってますよね。「右往左往」のほうは、全編を通して歌詞が優柔不断だったりネガティブだったりするのに、ノリが良く楽しんでるっていうNECOKICKSらしさ全開な曲だなと。

HARA-KUN最初、キャッチで「NECOKICKS待望のネガティブチューン」って言ってましたからね。

TAKUMI今までは希望ばっかり歌ってたし、ネガティブな内容でも、「だから頑張ろうよ」みたいな形で完結させたがってたんですけど(笑)、「右往左往」はずっと迷ってる曲なんですよ。それに関しては一生迷い続けるだろうなっていうテーマを、あのノリで歌い上げました。自分のことを嫌いになりそうだったり、でも嫌えなかったりっていう……実際にお酒で失敗したときの歌です。

――お酒でよく失敗するんですか?

TAKUMIよくしますね(笑)。

YU-TAでも、お酒を飲まない人にも共感してもらえるような歌詞だと僕は思います。何かに失敗したり、怒られたり、上手くいかなかったりしたときに。

――では、作詞したTAKUMIさん以外も歌詞には共感してるんですね。もう一方の新曲「ハナウタ」も、地方出身の人や夢を追いかけてる人なら共感する人は多いと思います。

TAKUMI僕ら、東京に出てきたときは田舎者感丸出しだったんです。その頃は、何も知らないからこその勢いがあったんですけど、上京して5年目にもなると、経験してきた分いろいろ考えちゃって。地元にいた頃の俺らが持ってた思い切りの良さが、どんどんなくなっていくことに気づいたんです。でも、自分がいちばんバンドやりたいって熱くなってたときに聴いてた曲をたまたま口ずさんで、久しぶりに聴こうと思って聴き直すと、案外スッと初心に戻れるんですよ。初心を忘れたくないなっていう歌です。

――歌詞に、“変わらないものただ一つ”とありますが、“一つ”はTAKUMIさんにとってズバリなんでしょう?

TAKUMI“楽しむこと”かな。初めてライブハウスに出演したときって、自分が売れたいとかもちろん考えてないし、お客さんを盛り上げたいとかも考えてない。純粋に、“ライブをして楽しい”なんです。そういう気持ちは絶対に持っていなきゃいけないと思うし、特にNECOKICKSは無邪気に楽しむバンドでいたいので。

YU-TAカッコいい言い方をすると、初期衝動ですよね。初めて都内のライブハウスに出演するってなったときの感覚と、今都内でライブをやるときの感覚は多分違う。それを考えたときに、上京して初めて東京のライブハウスに入ったときの空気感は忘れたくないなと思います。すごくドキドキして、店の人みんな怖く見えて(笑)。

1 2 3 4

この記事が気に入ったら
いいね!お願いします

最新情報をお届けします

TwitterでDiggityをフォローお願いします!

  • ツイートする!
  • ブックマークする!
  • シェアする!
松井 恵梨菜
  • 松井 恵梨菜
本業である音楽関係の雑誌編集に忙殺されながらも、ライターを目指して勉強中。"ETERNAL ROCK CITY.2012"オフィシャルライターなどの経験あり。難しい評論ではなく、心に伝わる文章が書けるようになりたいです。通称"ぴよ"。
  • 鈴木 "もぐら" 悠太郎
1986年 神奈川県生まれ 通称"もぐら"
ライブハウスでの撮影をはじめ、2013年にはFUJI ROCK FESTIVALや朝霧JAMといった大型フェスの撮影も担当するなど活躍の場を広げている。またライブや音楽イベントのみならず、風景やポートレートなど幅広く撮影中。