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兵庫県は姫路にbachoというバンドがいる。日々への葛藤、怒り、喜びなど生活のなかで湧き出るさまざまな感情を包み隠さず記した言葉を、ハードコア、パンク、オルタナ、ギターロックを通過したサウンドに乗せ歌う泥臭い人間味に溢れたバンドだ。

結成は2002年、メンバーチェンジをしながらも音を鳴らし続け、2月25日(水)に初めてのフルアルバム『最高新記憶』をリリースする。今回、bachoのフロントマンである北畑欽也にメールインタビューを敢行。今作に関してはもちろん、彼のバンド観や人生観、bachoの音楽の背景に関しても語ってもらった。

[メンバー] 北畑欽也(Vo/Gt)
[取材・文] 伊藤啓太

bachoとは?

――まずbachoというバンド名の由来について、なにかエピソードがあれば教えて下さい。

北畑18才の時、読んでいた三国志の(武将の名前の)中から選んで適当に馬超とつけました。1回ライブをしたら真剣に考えてバンド名を変えるつもりでしたが、そのまま今に至ります。その後、途中で表記をbachoに変更しました。

――結成以来、地元である姫路に根ざした音楽活動を続けているとのことですが、姫路の音楽シーン、バンドを取り巻く環境に関して教えて下さい。

北畑以前、僕もスタッフとして働いていたMUSHROOMというライブハウスがあり、そこが皆の溜り場というか交流の場所として大きな意味を持っていました。2011年に閉店してしまってからは、皆手探りで活動の場を探して、各々活動を続けています。地方都市ですが、それなりに大きな街でもありますので、様々な音楽を鳴らす人がいて、切磋琢磨しながら音楽を楽しんでいます。

――影響を受けたバンド、アーティストがいれば教えて下さい。

北畑僕が影響を受けたのはTHE BLUE HEARTS、Theピーズ、eastern youth、MOGA THE ¥5、THA BLUE HERB、あたりです。最近聴いたので言えば、my name is…の『明日檜』がすごく良かったです。my name is…は前作の『東京プラスチック』にもすごく影響を受けました。

――今作に限らずbachoの音楽は人間の持つ生々しい温かさと、生きる痛みを孕んだ美しさに満ちていると感じます。どういったときに楽曲や歌詞のインスピレーションが湧きますか?

北畑楽曲のインスピレーションはやはり音楽を聴いたとき、ライブを観ているときに湧いてくることが多いです。そういったインスピレーションをまず自分に取り込んで、自分の中にある物と融合させて試行錯誤していきます。そうこうしているうちに、最初に得たインスピレーションとは違うものになりますが、それが肝だと思っています。歌詞に関しては、外部からのインプットというよりは、自分の中にある気持ちを追い詰めて書いています。

自分たちの最高で最新の記憶となるように

――遂に初のフルアルバムがリリースとなります、今の気持ち、アルバムが出来上がった感想はいかがでしょうか?

北畑ようやく完成させることができてとても嬉しいです。フルアルバムはずっと目標でしたし、一人前のバンドになるにはフルアルバム出さないと、というのが個人的にずっとありました。

――今作に収録されている楽曲で一番古くからある楽曲、また、逆に新しい楽曲を教えて下さい。

北畑一番古いのは、「いつかの約束」か「自分抄」のどちらかです。一番新しいのはアルバムの最後に入っている「孤独な戦い」です。

――1曲目「さよなら」の百人一首を引用するアイデアは、この楽曲ができた時からあったのでしょうか?

北畑「さよなら」の百人一首の引用は、曲作り中に自然に浮かびました。短歌のリズムで歌ってみたら気持ちよかったので引用しました。元々、日本の昔の創作物にも興味があったので、好きな短歌を選びました。

――アルバムの表題曲に「最高新記憶」を選んだ理由を教えて下さい。

北畑まさにこのアルバムのリリースと、レコ発ツアーが自分たちの最高で最新の記憶となるようにそういうタイトルにしました。思いついてから一度も迷うことなく決まりました。気に入っています。

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伊藤 啓太
  • 伊藤 啓太
音楽好きの家庭育ちの次男。某CD屋からスタートし事務所、ライブハウス、音楽誌、流通、イベント制作と渡り歩いた業界屈指の決定力のない器用貧乏。