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初めてのライブ企画のトップバッターがキュウソだった

――キュウソネコカミ(以下:キュウソ)は以前のピストル・ディスコにも出演したことがありますよね。

クロマティー初めてのライブ企画のトップバッターがキュウソだったの! それが6周年で1,000人規模の大イベントに出てくれる。こんなドラマないでしょ。

――歴史ですね。

クロマティーずっと追っかけてるバンド。売れる階段を昇ってるのを見てる。“BAYCAMP”のオープニングアクトに出たときも喜んだね。それがいつの間にか夏の“BAYCAMP”で1番でかいステージでやってて。初めて「ROCKIN’ON JAPAN」に載ったときも喜んだし、全国流通したときも喜んだ。

――付き合いが長いんですね。

クロマティー初めてキュウソを観たのはガラガラの新宿MARZで、「やばい! かっこいい!」と思ったから『赤盤』『青盤』を両方買ったんだけど、空のCDRだったの。

――え?(笑)

クロマティー聴こうとしたら「BLANK CD」って出て。「なんだこの野郎!」って思って即行はいからさん(マネージャー)にメールしたら「じゃあ次のライブで」って(笑)。

――え!(笑) 送ってくれなかったんですか(笑)。

クロマティーでも、セイヤ(Vo)が東京来たときに飲みに行って、帰り際に「東京で友達ができた」ってメールきたときはすげぇうれしかった。

Sπce俺もゆうやさんの繋がりで、北浦和KYARAのライブが終わった後、打ち上げでずっと「ぷよぷよ」やってたりした(笑)。

クロマティーあの日ガンガンに飲んでたね(笑)。

――まさに“人情劇”と言える関係性の深いアーティストが揃ったイベントですね。ところで、ピストル・ディスコはその他のイベントと比べてどういった違いがありますか?

クロマティーゆうや、Sπce

クロマティー僕たちは目線がリスナーなんです。みんなが観たい対バンと、僕らがやりたい対バンは同じなんですよ。だからお客さんが喜んでくれるし、自分が思い描いていた理想のイベントができてる。バーターや決められた枠もない、本当に自由に選んでる。

Sπce後はやっぱり、出演者同士が繋がっていくことじゃないですかね。

クロマティー僕らも出演者であること。バンドさんの中には僕らを知ってDJってものを好きになってくれたり、僕らのせいで「こういうDJは好きだけど、こういうDJは嫌い」とか、やたらと通になったりした人もいるかな。DJイベントに対してイメージも変わった人もいるだろうし。お互いをプレイヤーとしてリスペクトし合っている。この面子の中でも自分達が目立ちたくって仕方がないもんなぁ(笑)。

Sπce目立ちたいっす!(笑)

クロマティーすごい人達の出演が決まれば決まるほどね。

――プレッシャーは感じてますか?

クロマティープレッシャーもある。存在感が薄れるからね。

――今回のイベントで初めてピストル・ディスコを知る人も多いですよね。

クロマティー恐いよ……。だから常連さんと後輩DJの力が必要。放っておいたら、僕がDJしている間でもずっと次のステージを向いて待ってるかもしれない。

Sπce初めて来たお客さんで、DJ中にどうしたらいいか分からない人もいると思う。そこは常連さんや後輩DJとかが、僕達がやっていることをよしとする空間にしなきゃいけない。

クロマティーうん、そこは助けてもらわないといけない。

いつか「ロックDJ」って言葉すらなくなったらいいな

――お2人のDJ論についても伺いたいのですが、いわゆる「ロックDJ」で良いDJはどんなDJだと思いますか?

クロマティーそれは各々の考えになるんじゃないかな。僕らが思う良いDJは、やっぱりDJの教科書にある程度基づいてなきゃいけなくて。その中で、ロックにしかできない雰囲気を作れたら1番いいんじゃないかなと思う。

――ロックにしかできない雰囲気というと?

クロマティーだって他のジャンルのDJじゃダイブは起こんないでしょ。ロックだから盛り上がればダイブも起こるしモッシュも起こる。

Sπce楽しそうにやってるかと、ちゃんと楽しませようとしてるかってことじゃないですか?

――SπceさんはクラブでもDJをしてますが、ロックでDJをするときとの違いはありますか?

Sπceどっちもプレイスタイルは“自分が楽しければいい”っていうのはあります。完全にエゴなんですけど、自分が楽しくなきゃお客さんも楽しめないって思ってます。微動だにしないでやってても、曲だけ繋いで終わりじゃないですか。

クロマティーロックDJのいいところはない、DJのいいところはある。ロックDJだからどうこうっていうのは一切ない。だから、いつか「ロックDJ」って言葉すらなくなったらいいなと思う。DJでいいじゃんって。

Sπceまぁでも、少なからずヒップホップからきてる繋ぎ方とかはありますけどね。

クロマティー僕らはね。僕らは「これがカッコイイ」って思うことしかやってない。だから「これが教科書ですよ」とは最近思わない。

――そう思うようになったきっかけはなんですか?

クロマティーゆうや、Sπce

クロマティー単純にへらへらしている方が、お客さんから見たら楽しいかなぁと思った。DJの技術や歴史を学ぶってことは、プロ野球に例えたら草野球やってる人に「お前なんでプロ目指さないの?」って言ってるのと一緒な気がして。楽しくやるのもDJ、ガシガシ技術で繋ぐのもDJ。でも、お客さんはお金払って来てるんだから、楽しければいいなって思う。その中で、自分の哲学としては技術もなきゃダメだと思うけど、他人に強要はしない。

――転換DJについてはどう思ってますか? オファーがきても絶対に断るって聞いたことがありますが。

クロマティー断るか、条件をつける。単純に(バンドの音出しと)音が混ざっていいと思う人はいないでしょ。でも、中にはDJの音に合わせてドラムとかをセッティングしてくれる人もいるから、それが100%できる世界になったらいいなぁとは思うけど。音が混ざってお客さんをガッカリさせちゃうんだったら、俺は出演しないかな……。でも、理解ある人は増えてるから、僕が転換DJで出演するところの人はみんな音を出さない人。

Sπceそれは転換DJのときに、DJを“いちアーティスト”だって浸透させたってことだと思う。あとは、前のバンドさんの色と、後のバンドさんの色を繋げていくような階段みたいなDJをしてくと、お客さんも次のバンドを観るテンションができあがるのかなと思います。

クロマティーけど、僕らはそうじゃない。2人はできないから(笑)。(ピストル・ディスコの)他の3人はできるけど、うちら2人は目立ちたいから(笑)。転換DJは向いてないの。

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  • 鈴木 "もぐら" 悠太郎
1986年 神奈川県生まれ 通称"もぐら"
ライブハウスでの撮影をはじめ、2013年にはFUJI ROCK FESTIVALや朝霧JAMといった大型フェスの撮影も担当するなど活躍の場を広げている。またライブや音楽イベントのみならず、風景やポートレートなど幅広く撮影中。