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四つ打ちって必然性がないと事故っちゃうビートだと思ってるんです

――確かにギターは変わってきていますね。そして4曲目に大野さん作詞作曲の「スローウェイヴ」。四つ打ちの楽曲ですけど、これは昨今流行りのそれとは一線を画してますね。

ロン「スローウェイブ」入れるか入れないかすごく迷ったんです。今作で終始四つ打ちの楽曲はこの曲だけなんですよ、『カウンター』は四つ打ち中心の楽曲だったんですけど。

――いわゆる“四つ打ちギターロックシーン”や、そう括られることへのフラストレーションってありましたよね?

ロン四つ打ちって必然性がないと事故っちゃうビートだと思ってるんですよね。大野はテクノも聴くし、APHEX TWINも聴くし、Bibioも聴くし、Clarkも聴く。わかっているんですよね、ローファイな四つ打ちの持つべき必然性を。重要なのは音のミックスだと思っていて、「スローウェイブ」は音がすごくローファイなんですよ。後は“大野ワールド”って呼んでいるんですけど、歌詞が俺と全然タイプが違うんです、意味不明と見せかけてすごい面白いことをたくさん言っている歌詞を書いてくるんですよ。“私髪を切って次の宇宙へ”っていう歌詞があるんですけど、「スローウェイブ」ってジワジワ波を立てるように進化していく、次へいこうという意味の曲で。髪を切ってさっぱりして次へいきましょうっていう意味も、フラれて髪切るじゃないですか(笑)。“私は新しくなっていきますよ”っていう意味を、“髪を切っていきますよ”っていう表現にしているところがすごく好きで。後は、俺が四つ打ちへのフラストレーションでビビって書けなくなってしまったんですね、怖いというか。

――それは前述の“四つ打ちロック”で括られる怖さですか?

ロンそういうよりも、さっきも話しましたけどTHE GET UP KIDS、MINERALとか拳を突き上げたくなるような……そもそものルーツが野狐禅だったりするから。クラブミュージックは大野のほうがたくさん聴くし、俺も聴かないわけじゃないですけど、掘り下げるのはどうしてもオルタナになってしまうんですよね。

今作は「落ち着いた」「丸くなった」と言われるんですけど全然踊れると思っているんです

――「スローウェイブ」は今のシーンへのアンチテーゼという意味も少しはありましたか?

ロンそういうところもありましたね。

――なんか誤解を恐れずに言いますけど、今の“四つ打ちロックシーン”と呼ばれているもの、呼ばれていることってすごくグロテスクですよね。

一同(爆笑)

ロン超わかります。“四つ打ちシーン”って言われてるし言ってますけど、僕、四つ打ちを否定している訳じゃないんですよね。

――そもそもハウスミュージックだったり音楽の手法としては何十年も前からあるわけだしね。

ロン危ない拳銃持って使い方わからずぶっ放されても怖いじゃないですか。そういう危うさを感じさせる四つ打ちというのはあまり好きじゃなくて。曲に合っていればいいんじゃないですかね、極論言えば。

――そうですね、必然性があればどんなバンドでも用いると思いますし。

北原四つ打ちでなくても踊れるしなぁ。

ロンBPM速いほうが踊れる音楽、というわけじゃないところで踊ってきたんで、俺なんかは。今作は「落ち着いた」「丸くなった」と言われるんですけど、全然踊れると思っているんですよね。だから四つ打ちとか意識しないで作れましたけど、「スローウェイブ」に関しては四つ打ちでしか考えられないビートだったので。やっぱり良い四つ打ちの曲を大野が持ってきてくれたなって思います。

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伊藤 啓太
  • 伊藤 啓太
音楽好きの家庭育ちの次男。某CD屋からスタートし事務所、ライブハウス、音楽誌、流通、イベント制作と渡り歩いた業界屈指の決定力のない器用貧乏。