やるやる詐欺になるところだった(笑)
――ビジョンは浮かびました?
ハネダいや。それよりも、どういうことになるんだろう、という楽しみですね。
山田私はもう不安で(笑)。でも、このスプリットをやりたいという意思はすごく伝わってきたので、それに応えたいという気持ちは芽生えました。同時に、前例がないので、どんなものになって、どんなふうに展開していくのかっていうのがイメージしづらくて、本当にやるのかなって思ってました(笑)。
レオナああ(笑)。「やる」と口で言ってからの期間が長かったのもあったからね(笑)。「やるやる」と言ってから長いこと経ってしまったぶん、不安にさせたところはありましたね。
猫田2015年の年明けくらいからずっとおっしゃってましたよね。
レオナやるやる詐欺になるところだった(笑)。いや、そんなことはなくて。しっかりやりたかったんですよ。ヤマミがさっき言ったように前例がなかったんで、模索したところもあって。
――レコーディングはいつ頃されたんですか?
レオナ2015年の4〜5月ですね。急がず、大切に大切に取り組みました。
――その顔合わせやレコーディングのあとに、同じイベントに出ることはあったんですか?
山田ありましたね。でも、たまたま、です。告知もまだしちゃいけなかったので。
レオナそう、告知も大事に大事に溜めて溜めて。あと、時間をかけることになった理由として、CDよりも何よりも先にMVを公開して、きちんと先行プロモーションとして存在させて、期間をおいてリリースに繋げていきたいというのがありました。それで3人とも同じ監督にそれぞれMVを撮ってもらいまして。これがめちゃくちゃ良い出来なんですよ!
――繋がりのある作品になってるんですか?
レオナ監督の中では、あるらしい。俺は見つけられなかった!(笑)
山田私、聞きました。共通のテーマは……◎▲〆×
レオナえーー!
ハネダ初めて知った(笑)。
レオナMVにこだわった理由のひとつに、映像に残したかったというのもあります。こういう音楽ってロックとも違うし、どういう人物がどういうふうに歌っている、ということが歌や曲に直結しやすい、というか。それを視覚的に残したほうが、伝わるものが倍以上になるかな、と思ったんですよね。本当に良いものが出来て良かったです。
山田真未 / 「ペダル」
ハネダアカリ / 「エンディングテーマ」
猫田ねたこ / 「パソコン」
――弾き語り女性3人で、ただの詰め合わせではなくひとつの作品としてスプリットCDを出す……しかもMVや写真、フライヤーでもイメージをきちんと構築したものを作るっていうのは珍しいですね。
レオナしかも3人ともタイプが全然違うしね。曲も違うし。
――でも何か共通のものがありますよね。人や曲は違うけれども、この3人でひとつの作品にするっていうことはとても納得できます。
レオナ“何か”があるんだよね!
――個人的な感想で、表現が難しいんですけど、対面で歌われているというよりは、自分の心の声を歌われているというか……ポジションが近いというか……。
猫田私たちの歌詞がスッと入っていけたんですかね。
――そうかもしれないです。レオナさんもおっしゃっていて同意したんですけど、皆さんの歌って、どんな情景どんな状況でも合うんです。電車に乗っていても、都会にいても、今回のスプリットのイメージのような田んぼの中でも。
レオナそれはすごく思う。3人とも曲を持ってきたときに、他人事として聴くような曲ではなかったんだよね。歌詞と重ねられる部分が自分にまったくなかったとしても、目線は歌と自分が近いところにある感じはしますね。