暴力的とも言えるほどに心に突き刺さるサウンドながら、包容力のある楽曲とアンサンブル。salsaの魅力を一言で言うのは難しいが、ある程度は説明できているのではないだろうか。ニューアルバム『VERY HARDCORE』というタイトルにもその”暴力的かつ包容力がある”ことが表れている。
今回のインタビューを「VERY HARDCOREな場所で行おう」とsalsa鈴木健介(Vo/Gt)と相談していたところ、「午前中の築地はVERY HARDCOREだ!」という結論に至り、salsaと築地に赴きインタビューを行った。
[メンバー] | 佐藤直輝(Ba/Cho)鈴木健介(Vo/Gt)那須啓(Dr/Cho) |
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[取材・文・写真] | アサイタクロウ |
フルアルバムが本当に好き
――築地場内市場、かっこよかったですね~。
鈴木あれ? 録ってるの?(笑)そうですね、あれはCOREな場所でしたね!
――さて、リリースおめでとうございます! 何年ぶりのアルバムになるんでしょうか?
那須4年ですね。
鈴木2011年7月に出したミニアルバム以来ですね。
――いつ頃から2作目の制作に取り掛かろうと?
鈴木もちろん、「作りたいな」と思ってる期間はずっとあったんですけど、昨年の秋くらいから着手し出しましたね。ちょうど長野県内3ヶ所を3バンドでまわった“ドンゾコザルツアー!”から一息ついたタイミングですね。10月の終わりに打ち合わせして。
――“そろそろじゃないか?”という具合に?
那須いや、ちょっと遅いな、という思いはありましたね。
――待ってた人も多いですからね! 今回のアルバムは10曲収録というなかなかボリュームのある内容ですよね。最近のバンドは6曲とかミニアルバムを出すことが増えてるなか、何か意図したものがあったのでしょうか?
鈴木それはもちろんありました。「フルアルバム」と言えるものを作りたかった。結果的に10曲というよりは意図的にスタートからこれくらいのボリュームは狙ってましたね。
――90年代までは特に10〜12曲のアルバムって当たり前にありましたよね。個人的にはその憧れもあってすごく熱いものを感じますね。あの頃にもよく見られたように、アルバムのために作った曲もあるのでしょうか?
鈴木そうですね。ありますね。フルアルバムを聴いて育ってきたし、単純に好きですからね。
那須“作品”という感じがしますしね。
鈴木ミニアルバムブームを否定するわけではないのですが、フルアルバムが本当に好きなんですよね。
那須今でも、フルアルバムのほうが「買いたい!」と思いますしね。
――今回、中村宗一郎さんをエンジニアに迎えて、いかがでしたか?
一同とても良かったですね!