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今の自分が出せればいい演奏ができる

――ロンドンは今回で3回目だったわけだけど、日本のお客さんとの反応の違いはどう?

レルレいちばん違うのは見てる側のノリ。いい意味で茶化してくるというか、「おもしろいことやってんじゃん!」みたいなね。通りすがりに踊り出したりするし、ハイタッチとかするし。

――ロンドンでは行動に対してちゃんと反応があるってことなのかな?

レルレ恐らくだけど、ちゃんと聴いてないんだよ(笑)。音が流れてるから踊っちゃおう、クラブに行かなくても踊れちゃうぜーっていうような感じ。自分の1stアルバムのタイトルが『Anywhere Dancefloor』なんだけど、このタイトルはまさにそのイメージから付けたもので。どこでもダンスフロアになるし、どこでもエンターテイメントが生まれて、その瞬間に反応が返ってくる。その見返りとしてチップをくれる。日本は遠目から見るというか。そういう意味では日本のほうがちゃんと演奏を見てくれてる感じはある。

――その反応の良さが、ロンドンで演奏する理由でもある?

レルレそうかもしれない。よくアメリカとかオーストラリアでもやった方がいいって言われるんだけど、興味がないんだよね。僕はブリティッシュロックが好きだし、なんか自分に合うんだよね。好きなのよ単純に。ヨーロッパ諸国もあんまり興味なくてイギリスに居たい。

――ロンドンから日本に帰ってきて、また演奏を始めてみてどう?

レルレやっぱり全く違うね。帰ってきて1回目とかは盛り上がり方の違いから「演奏下手になったかな?」って思っちゃった。(苦笑)。まぁでも日本は日本でそういう見方なんだなってことで嫌な気持ちはしないけどね。あと、日本はチップが少ないけどCDは売れる。向こうでは逆だった。

――改めて日本の路上ミュージシャンを見てて思うところはある?

レルレ”路上演奏”って文化を売名だけに使ってほしくないなって思うよ。”基本的には”どこもやっちゃいけないわけじゃん。道路交通法違反なわけ。でも、じゃあ路上から人気が出て今はメジャーで活躍している”いきものががり”や、”ゆず”はどうなんだ? って話じゃん。路上で生まれて、それがマスメディアに広がっていくということは日本でもあるわけだから、路上演奏=よくないもの。と、一緒くたにはできないと思う。だけどちょっと目立ちたいみたいなテキトーなやつが多いからどんどん規制されていくよね。結果、ちゃんとやってる人もマイナスイメージで見られてしまう。純粋に「表現」として路上パフォーマンスをして欲しいって思う。

――最後にレルレ自身の今後の展望は?

レルレ自分が表現できることを続けていければいいかな。バンドに拘る必要はないかなって思ってる。

――レルレが表現したいことってなんなんだろう?

レルレ「突発性」なのかな。その場で起きるハプニングが好きなんだよね。瞬間の美学が好きだから、個人にしろバンドにしろそういった場面をみんなで共有できればそれが最高かな。

――等身大でいることなのかな?

レルレそうだね。背伸びしないでやれればなって思う。伸びるために練習するし、伸びるためにこういう活動をしているわけだから、今の自分が出せればいい演奏ができると信じてる。あとはロンドンでも名が売れて、向こうから招致されるくらいの知名度になれれば最高だね。

――ロンドンへの思いの強さがわかるインタビューになったんだけど、日本で路上ライブを続ける理由はなんだろう?

レルレ出会いかな。路上で演奏するってことは誰が見てくれてるかわからないからね。ある日、ドラム叩いてたら急に横に日本語がうまい黒人が来て「ちょっとラップやっていいっすか?」って声かけてきて、一緒にやったら超うまくて。また一緒にやろうよ! って話から渋谷サイファーを結成して毎週金曜日やってるしね。

――渋谷サイファーはどんな音楽なの?

レルレメンバーはきっちり決まってるわけではなく、声を掛けてくれたラッパーのACEを筆頭にしたオープンマイク形式。だから乱入大歓迎って感じ。その乱入も出会いなわけだからね。広がっていくよ。そうやって渋谷サイファーで演奏してたら中津川ソーラー武道館の関係者に声かけられてさ(笑)。9月に出るようになったからね。更には路上での繋がりから企画も決まったし。

――それすごいな(笑)。#stdrumsとしては今後どうしていく?

レルレやりたいことはあり過ぎるんだけど、漠然と1stアルバムをリミックスしてアナログで出したいって思ってる。クラブとかで流してもらえたらうれしいなと。あとは音の質の高さを求めたい。ちゃんとした環境で音を録ってみたいかな。そろそろ1stが完売するので、2ndアルバムを計画しているところ。

――トラックメイカーと一緒にやるってのも面白そうだけどね。

レルレちょうどいろんな人からトラックを募集して、それを曲にするという活動を始めようと思ってたところだから、それをここで募集してよ(笑)。

トラック提供はこちらから

ACE feat. 渋谷サイファー / 「TOKYO FREESTYLE vol.7」

#stdrums / 『UNDER THE BIG BEN』

[収録曲]
01. mind the gap feat.Zoom Lee from Bermuda
02. Bestial Bass Beats
03. Time-Half-Home

イベント情報

“渋谷ST MUSIC FES vol 零”
2015.09.27(日)
東京 渋谷VUENOS
OPEN 15:30 / START 16:00
ADV ¥3,000 / DOOR ¥3,500

[出演者]
渋谷サイファー / TOC(Hilcrhyme) / SHUN(BBB) / ACE / 掌幻/輪入道 / wonk / DOTAMA / Leo the twoface / DJ SION / Creepy Nuts(R-指定&DJ松永) / KYJB / ANOTHER DIMENSION / VVORLD / NATURAL VYBZ / ABERIKA / Horse&Deer / Screech in2 the Rain. / and more

関連リンク

ユージ・レルレ・カワグチ公式サイト
ユージ・レルレ・カワグチ公式Twitter
ユージ・レルレ・カワグチ公式Facebook

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鈴木“もぐら”悠太郎
  • 鈴木“もぐら”悠太郎
1986年 神奈川県生まれ 通称”もぐら” ライブハウスでの撮影をはじめ、2013年からは「FUJI ROCK FESTIVAL」や「朝霧JAM」といった大型フェスの撮影も担当するなど活躍の場を広げている。 またライブや音楽イベントのみならず、風景やポートレートなど幅広く撮影中。