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2015.04.12 東京・下北沢ERA “intersection vol.2”

佐藤雄希(Ba)、山本健悟(Dr)のdeid脱退がアナウンスされたのは、2月初頭のことだった。昨年、初の全国流通盤であり1stフルアルバムの『SCENE』リリースに全国ツアーと、大きな飛躍を見せた矢先の出来事で、動揺を隠せなかった人も多いはずだ。同時に発表された、deid自主企画“intersection vol.2”の開催=現メンバーでのラストステージ。そこに向かうまでの彼らのライブは、バンドとしての一体感が素晴らしく実に潔いもので、“この4人でのdeid”に、もう会えなくなることを一層口惜しくさせた。

そして迎えた、別れの日。

共演に招かれた3組のうち、トップバッターを務めたのはflight egg。しばらく活動を控えていた彼らだったが、盟友の節目となる一日ということで立ち上がった。deidとは、ボナンザグラムら同世代のバンドと共同3マン企画“退屈は人殺し”を行うなど、共にバンド活動を楽しみ、切磋琢磨してきた間柄だ。とはいえ、湿っぽい言葉は一切なく、いつもどおりの激渋なサウンドでクールなグルーヴを生み出していく。deidの「ASAGIRI」のカバーを披露したのが、彼らなりのdeidへの感情表現だったのだろう。

続いて、山田真未が弾き語りで登場。彼女が所属するafter the greenroomで“intersection vol.1”にも出演していたバンド仲間であり、都内のdeidのライブで姿を見なかったことがほとんどないのではないかというくらい、きっと生粋のdeidファンなのだと思う。「deidが好きだから、今日が終わってほしくないという想いを込めました」と言って披露した、今朝出来たばかりの新曲。そして、かつて一緒にバンド活動していた日置亜由子をゲストに招いて奏でた「よだれ」。子守唄のような温かさをまとった彼女の歌には、deidへの一途な想いが灯っていた。

弾き語りで和んだ空気を、Flying Izna Dropが轟音でブチ壊す。下北沢ERAが推すバンドを集めた無料イベント“前立戦!!”での対バンをきっかけに距離を縮め、数々の共演を重ねてきた2バンド。「心はいつもちん(以下略)」のMCでおなじみ、町田峻亮(Vo/Gt)お得意の下ネタでdeid山本との関係性を語るなどして笑わせつつ、「よく一緒にライブしていた頃の曲を」と前置きし、演奏したのは「Lightning」。最高にエモーショナルな音楽を、最高に痛快なボリュームで鳴らす彼らのパフォーマンスで、会場のボルテージを急上昇させた。

次はいよいよdeidの出番。フロアでは、deidと所縁あるバンドマンの姿がたくさん目につく。期待の集中するステージに、本日の主役たちが登場。イベントタイトル、メンバー脱退の旨を伝えたのち、「とにかく全力でやります。歳を取ってもバンドはやる!」という加藤誠(Vo/Gt)の宣言で、ライブは口火を切る。

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松井 恵梨菜
  • 松井 恵梨菜
本業である音楽関係の雑誌編集に忙殺されながらも、ライターを目指して勉強中。"ETERNAL ROCK CITY.2012"オフィシャルライターなどの経験あり。難しい評論ではなく、心に伝わる文章が書けるようになりたいです。通称"ぴよ"。