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或るミイが2012年にリリースした1stアルバム『(仮)或るミイのすべて』以来、流通盤としては2年ぶりのミニアルバム『サマタイム×サマタイム』を10月8日にリリースした。

或るミイ / 『サマタイム×サマタイム』アルバムトレーラー

或るミイは彼らの地元である千葉県で結成された4人組のバンド。2012年にリリースされた1stアルバム『(仮)或るミイのすべて』がタワレコメンに選出された事から彼らは首都圏を中心としたインディーロックシーンでも周囲の期待が高かったバンドと言えるだろう。

或るミイ / 「見習いゾウ使い」

そんな最中、2013年フロントマンであった石橋が脱退、そしてハネノベンツ(現在活動休止)のボーカルを努めていたタカハシツトム(Vo/Syn)が加入する。既に知名度、人気もジワジワと増しているバンドへの加入は決して簡単な決断ではなかったと思われるが、加入に関してタカハシはこう話す。

簡単な事じゃない。というか普通はやらない。よく考えればもっといい方法はありますからね。そういう事も理解した上で、自分で決めました。覚悟はしてたけど、最初は本当に辛かったですね。あー、望まれてねーって(苦笑)。でも、だからこそ、本当に大切なものや必要なことは見つけやすかったです。今がどうであれ、望む未来があるなら、まず自分がその未来を信じて、動かなきゃって。

――タカハシツトム(Vo/Syn)

タカハシ加入以前の或るミイのサウンドといえば、上記で聴いてもらった「見習いゾウ使い」のように、オルタナティブロックをベースにダブやエレクトロニカの要素を取り入れた、ノスタルジックでアンニュイなサウンドが特徴的だった。

「ダブってなに?」という方はこちらをチェック

「エレクトロニカってなに?」という方はこちらをチェック

今作でもそのサウンドは勿論健在で、田中裕貴(Gt)が作曲をしているシューゲイズギターが印象的な「鳴き砂」は今までの或るミイの楽曲の延長線上にあり、それを更に深く、アップデートした楽曲になっている。

或るミイ / 「鳴き砂」

今作はそのサウンドに今まで以上にポップでカラフルな装飾が施され、単純なリズムとありふれたメロディで鳴らす能天気なだけな“ダンスロック”とは一線を画した踊れるサウンドが詰まっている。

或るミイ / 「最高に最悪な最愛なる日々」

今作のクレジットを見ても、6曲中4曲がタカハシが作曲している(残りの2曲は田中作曲)事から、彼の加入はボーカルはもちろんだが、ソングライターとしての才能を発揮してもらうためであったことも間違いないだろう。今までメインソングライターであった田中はタカハシの作る楽曲に関してこう語っている。

ツトムさんの曲は空気感にしろメロディーにしろ、とにかくキラキラして希望に溢れていて、自分にないものを持っているので、今の或るミイに欠かせないものだと思ってます!

――田中裕貴(Gt)

一方タカハシは田中の楽曲をこう評す。

本当にイメージですけど、田中の曲は、鳴き砂とか、木星のマリもそうだけど、なんか、冬季限定チョコレートのCM曲って感じ。俺だけかなー笑 自分にはない引き出しを持ってる、尊敬できるソングライターです。

――タカハシツトム(Vo/Syn)

個人的に冬季限定チョコレートのCM曲という表現が絶妙にしっくりきたので、タカハシの楽曲と是非聴き比べてほしい。そして、田中の“今の或るミイ”という言葉には多くの意味が詰まっていると勝手に解釈している。

今の或るミイの本当のスタートラインって位置付けかなと思います。

――タカハシツトム(Vo/Syn)

タカハシもこう話すように、或るミイは或るミイでありながら変化を選んだ。バンドとは確実に変わり続けるものである中で、経緯は知らないがボーカルを変えても“或るミイ”という看板を守るということは決して簡単な事じゃないだろう。そんな中で彼らが掴んだ“今の或るミイ”のサウンド。ここから彼らを知った人も、“今までの或るミイ”が好きだったという人もまずはこのサウンドに触れてほしいと思う。

或るミイ / 「JOY」

最後にタカハシ、田中からメッセージを頂いた。

4人とも胸を張っていい作品が作れたと思っています。僕らにとっても大切な1枚になった『サマタイム×サマタイム』が、誰かにとっても大切な1枚になったら、バンド冥利に尽きるなと思います。出会ってくれて、ありがと。

――タカハシツトム(Vo/Syn)

この4人で千葉県千葉市の或るミイです。よろしくお願いします。

――田中裕貴(Gt)

『サマタイム×サマタイム』夏がとうに過ぎ去ってから届けられたこのミニアルバム。今までの彼らの音も素晴らしかった。しかし、過去は過去。後ろを振り返らず前を向き続けたバンドが鳴らしている、このサウンドこそが或るミイだ。

リリース情報

サマタイム×サマタイム
或るミイ
¥1,620(税込)
1. JOY
2. 最高に最悪な最愛なる日々 (album ver.)
3. I’m yours
4. 鳴き砂 (album ver.)
5. 木星のマリ
6. ひとしこのみ

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伊藤 啓太
  • 伊藤 啓太
音楽好きの家庭育ちの次男。某CD屋からスタートし事務所、ライブハウス、音楽誌、流通、イベント制作と渡り歩いた業界屈指の決定力のない器用貧乏。