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80年代のディスコやニューウェーブをルーツに、海外現行のインディーダンス/チルウェーブなどスタイリッシュなサウンドを鳴らし、東京インディー・ダンスシーンを中心に活躍しているgive me wallets。ライブではVJを全面に押し出すパフォーマンスが独自の世界観を演出。撮影から編集に至るまでのすべての行程をSa-yaが手がけたMVも各方面で話題となっている。

そんな彼らが10月3日に新作EP『Dream #1』をリリースした。カラフルなサウンドがいっぱいに散りばめられた今作は、聴くたびに浮かぶ情景が移り変わり、何度聴いても新鮮な気持ちになる。今回はレーベルメイトOrlandとの同時リリースということで、両アーティストにメールインタビューを実施! 『Dream #1』の制作にあたる話を根掘り葉掘り聞いてみた。最後にはgive me walletsからOrlandへのお手紙公開も!?

[メンバー] Jess(Vo/Syn)Kenji(Gt/Machine)Sa-ya(VJ/Cho)Junya(Dr)
[取材・文] 本木美奈

「現実と幻想の境目」

――『Dream #1』リリースおめでとうございます。全体をとおして統一感がありながらも、すべてサウンドのカラーやイメージが違う作品だと思いました。こちらのアルバムを制作するにあたってのコンセプトなどはありますか? また制作はいつから始めたのでしょうか。

Kenji今回EPの制作を意識した時期は、今年の春頃ですね。メンバー、PUMP!スタッフと昨年の活動や過去リリース楽曲、ライブを振り返って、今年はgive me walletsのこれまでのディスコやダンスナンバーを活かす形で、「ライブに新鮮さとこれまでにない感情的な激しさが加えられるような楽曲が必要だね」という話をしていて。それがそのままコンセプトというか、作品として形になりました。なのでぜひ音源と合わせてライブも楽しみにしてほしいです!

――今作のCDジャケットは淡いカラーが基調で、お洒落な仕上りだなと思いました。どのようなイメージで手がけられたんですか?

Sa-ya今回のEPは、今までのEPよりもさらに一曲一曲のカラーが異なるため、カラフルなイメージが強いです。中でも表題曲「Dream #1」は、例えば「憂鬱な気分で車に乗っていたとしても、その車窓から夢みたいなライブがみられたなら、最高な気分に浸れるのにね。」というような現実と非現実の境目を車窓というモチーフを通して表現しました。

――アルバムの曲についてうかがいます。まず1曲目の「Dream #1」は、ハウスとテクノの融合がすごくストレートに伝わってきて、聴いていて気持ちが良かったです。こちらの楽曲を制作するにあたっての経緯を教えてください。

Kenjiもともとハウスやテクノといったジャンルは意識してないですが、結成当時から海外のElectroをはじめ、Indie Dance、Nu DiscoのDJ MIXやRemix Workには強い影響を受けていたので、Beat感の気持ち良さは、この辺のクラブミュージックが軸になって取り入れていますね。制作の経緯ですが、「Dream #1」は、もともとライブで披露していた曲ではあったんですよ。ただライブをとおして、とにかく踊れて、かつ激しくノレる力強いアレンジに、徐々に修正しながら、最終的に今回のような形になりました。「Dream #1」のライブでの立ち位置が、セットリスト全体の緩急、変化のポイントになっていたこともあり、EPのコンセプトを象徴する曲に仕上がったと思います。

――MVでは六本木や渋谷あたりを走っていましたね。最後の“真空感”を感じるサウンドと映像がすごくマッチしていて好きです。どちらで撮影したのでしょうか? 車の中からの風景が描かれているジャケット写真ともリンクしているのでしょうか。制作にあたってのエピソードがあれば教えてください。

Sa-yaジャケットより先にMVのイメージがありました。昼と夜でまったく異なる顔を持つ東京の街は、幻想的であるのと同時に冷たい質感も与えます。そういった印象の強い六本木、渋谷、それから首都高速などを撮影しました。ジャケットのアートワークは「現実と幻想の境目」なので、その辺りがMVとリンクしているところです。撮影日が大雨だったんですけど、なぜか使いたい場面を撮影するときだけ、ピタッと雨が止んだのが不思議でした。雨のおかげで路面が濡れて光が拡散し、夜景が幻想的に撮れたのでラッキーでした。

――「Dream #1」を聴いていてgive me walletsさんの音楽の“ルーツ”がすごく気になったのですが、改めてお聞きしてもよろしいでしょうか。影響を受けたアーティストはいますか?

Kenjiメンバー共通の影響を受けたアーティストはニューウェーブや80sダンスミュージックをリバイバル的に行っていた海外アーティスト、特にオーストラリアのバンドCut Copy、Bag RaidersやフランスのPhoenix、Kitsune MaisonのコンピレーションCDはよく聴きました。そこから、DJ MIXをよく聴くようになって、海外のTrackから影響を受けることが多くなりました。メンバーがDJだったり、各々がトラックメーカーであったりもするので、一時期は、Moon BootsやBondaxといったNu Disco/House/R&Bに影響を受けたりもしましたね。

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本木美奈
  • 本木美奈
94年生まれ。通称もっきー。音楽ライター。脚本勉強中。「音楽」と「ドラマ」と「犬」をこよなく愛しています。