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今や日本のみならず世界をフィールドに熱狂的なファンがいるポストロックバンドtoe。フルアルバムとしては前作から実に5年ぶりとなる『HEAR YOU』を7月22日(水)にリリースした。Diggityでは山嵜廣和氏に今作、そしてネットを騒がせたあのツイートの真意にも直撃。

[メンバー] 山嵜廣和(Gt)
[取材・文] 伊藤啓太
[写真] 鈴木”もぐら”悠太郎

――今回、山嵜さんツイートを拝見して取材のお声掛けをさせていただいたんですけど、やはり反響はありましたか?

山嵜そうですね。ちょこちょこお話は頂きました。

――今までリリースの時も様々なプロモーション活動してきたかとは思いますが、音楽誌の大多数は掲載するのに広告費等の名目でお金がかかるものがほとんどです。そういったプロモーションは行ってこなかったんですか?

山嵜僕たちは基本的にそういった形での取材はないですね。僕が思うのはフリーペーパーとか、個人でやっていて大変だからとか、そういうのは良いなと思うんですよね、志もあると思うし。協力したいなって気もあるから。でも売っている雑誌なのになんで俺らからもお金取るんだろうっていう(笑)。そういう漠然とした疑問はあって。

――確かにそういった疑問を感じているアーティストは多くいらっしゃいますよね。

山嵜あとは、それをやり始めたらお金をいっぱい払った人がやっぱりいいページを貰えて、すごいバンドなんじゃないかって扱われて。もちろんすごいバンドなのかもしれないですけど。でもそういう風に感じさせてしまう文章はいくらでもかけてしまうわけだから、記者の人達の好みだったり、そういったフィルターがなくなってしまうのかなって。もちろん僕がそれをやっているわけではないから実際はわからないですけどね。逆にファッション誌なんかのほうが健全な感じはしていて、タイアップの記事なんかもあるけど、メーカーの連絡先とか書いてあって、「タイアップ」ってわかるじゃないですか。

山嵜廣和(Gt)

――確かにファッション誌は「広告は広告」とわかりやすいですよね。

山嵜でも、お金を払ってタイアップなのに、タイアップじゃないように扱うのはずるいなとちょっと思います。それをみんなが知っていれば良いとも思うんだよね、そういうもんだって。そういうもんじゃないみたいに見えるのがちょっとずるいなって感じちゃいますね。

――そう音楽誌がある背景には、音楽を取り巻く主にリスナーがそういう大人的な匂いに敏感というか、潔癖なところがあるなとは昔から感じますね。

山嵜前は、そういう取材費や広告費払わないと載せてくれない雑誌の中でも編集の方が持っているページとかで、「ここであれば無料で載せれます」って言ってくれて載ったことがあるんだけど、そういう漢気のある人がいないと俺たちは取材してもらえない。ああいうフィジカルなものだから、出ていく金があるからっていうのもわかるけどね。大手だけじゃなく小さい雑誌なんかもたくさんあるし、そういう流れに右にならえだと手間は一緒でもコストを抑えられるWEBメディアが増えていくのは必然なのかなと思いますね。でも、その中でPitchfolkとかは彼らが良いと言っているものは、宣伝や営業的バイアスがかかっていなくて良いんだって、キュレーションが評価されているような気がするし。違うのかもしれないけど。

――イベントにしても媒体にしても手垢がついているというか、血の通っている感じがするもののほうが信用できるし応援したくなりますよね。

山嵜うん、そうですね。

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伊藤 啓太
  • 伊藤 啓太
音楽好きの家庭育ちの次男。某CD屋からスタートし事務所、ライブハウス、音楽誌、流通、イベント制作と渡り歩いた業界屈指の決定力のない器用貧乏。
  • 鈴木 "もぐら" 悠太郎
1986年 神奈川県生まれ 通称"もぐら"
ライブハウスでの撮影をはじめ、2013年にはFUJI ROCK FESTIVALや朝霧JAMといった大型フェスの撮影も担当するなど活躍の場を広げている。またライブや音楽イベントのみならず、風景やポートレートなど幅広く撮影中。