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11月29日、兵庫・神戸の5つのライブハウス (music zoo KOBE 太陽と虎、Star Club、神戸108、KOBE BLUEPORT、Event-hall RAT)にて、神戸発のロックバンドalcott主催によるライブサーキットイベント‟ブタフェス2015”が開催された。

11月29日「イイニクの日」ということで、『完全満腹型ロック-バイキングサーキットイベント』、『メタボリックロックフェス』などと銘打った同イベント。お腹いっぱい必至の計37組が出演したが、今回はその中から主催のalcottを含む8組のステージと、オープニングイベントの模様をお伝えする。

                             取材・文:よっしー

お楽しみTIME

オープニングイベントとして始まった‟お楽しみTIME”。内容は主催alcottの4人による‟魚肉ソーセージ早食い大会”。内田(Gt)が魚肉ソーセージではなくバナナを食べ、貴田(Vo / Gt)がスタッフと協力プレイをするなど、alcottらしいユーモアで観客を笑顔にし、「今年で3年目のブタフェス楽しんでいきましょう! せーの、ブッヒー!」という貴田のコールと共に、‟ブタフェス2015”が開幕した。

ホロ

爆音のサウンドに乗せた石木(Vo / Gt)の「ホロです、よろしく!」という声からスタート。1曲目「閃光と雷鳴」では、満員の会場全体から手が挙がり、「ブタども! ガンガン行くぞ!」という煽りと共に、勢い衰えぬまま「鐘声」、「ドローイング」を連続披露。

「太陽と虎の…バンドとしての1発目に俺らを選んでくれたalcottは…面白いタイムテーブルにしてくれたなと思います」と、主催のalcottに感謝を述べたのち、「心臓」ではこれまでとはまた違う‟聴かせる音楽”で、オーディエンスを引き込んだ。「コントラスト」では、極限まで攻め煽ったギターソロなどで会場の前から後ろまで手が挙がり、ノンストップで「影送り」へ。トップバッターの責任を物ともせず、最後まで圧倒的なサウンドで会場を飲み込んだ。

絶景クジラ

SEと会場の温かい拍手に迎えられ4人が登場。1曲目(曲名未定)の元気な四つ打ちビートで早速観客を虜にし、続けて「papapa」を披露した。「楽しい感じでやっていきましょう」とNozo(Gt)のMCを挟み、「メルシー伯」へ。しっとりとした音楽に乗せ、何かを懸命に訴えようとする強い目でナツコ・ポラリス(Key / Vo)が歌い上げた。

続けて手拍子と「ワンツー」の掛け声から「台湾II」が披露され、会場も手を挙げ声を上げレスポンス。5曲目「X」でナツコ・ポラリスがキーボードから離れ、ステージ前方から煽ったパフォーマンスを見せると、会場のボルテージは最高潮に。「最高に楽しい夜をありがとう!」とあいさつし、ピアノのしっとりとした弾き語りから始まるバラード「春紫苑」で、最後はエモーショナルに飾った。

LOCAL CONNECT

1曲目「フォルメイカー」から、すでに満員の会場は手拍子・挙手で大盛り上がり。ISATO(Vo)の「歌って!」というコールにオーディエンスはしっかり応え、早くも会場は一体となった。「ブタフェスで俺たちを選んでくれたあなたに」と、全身全霊で思いを伝えようとする姿を見せた「君の右手」、「とっても不器用で、まっすぐな人間のほうが幸せになれるから」と語り、しっとりと魅了した「幸せのありか」と、2曲を披露。

「ツギノセカイへ」、「コスモループ」では、力強いツインボーカルに吸い込まれるように、オーディエンスは手を挙げた。「ラスト1曲! いけるかブタフェス!」と、最後に披露したのは「想い、願い、歌う」。長く止まない拍手の音が、会場のボルテージの高さを表していた。

林青空

落ち着いた様子で、1曲目「はじまり」を披露。続けて2曲目「わたしのうた」では、ギターを力強く鳴らし、深く緩急のある歌声で、情緒豊かなステージを作り出した。代表曲「秋風」を歌い上げ、次の曲を演奏しようとすると、ギターからノイズが。「なんで〜!? ごめんなさい!」と正直に焦りを見せ、無事対応が終わってからも「鳴った〜! 本当に、待ってくれてありがとうございます!」と誠実に述べると、会場からは温かい拍手と歓声が起こった。

4曲目「愛おしい」は、先ほどの機材トラブルなどなかったかのように、のめり込み演奏。観客も入り込んだ。最後に、12/28のワンマンライブで2nd Singleとして発売することになっている「オムライスに勝った」を披露し、「ほんとに林青空のライブ見てくれてありがとうございました。みんな大好きです!」と、会場全体を笑顔にして締めくくった。

CRAZY VODKA TONIC

「今日ここにいるあなたと一緒に、高みを目指していきたいと思います。どうぞよろしく!」と満員の会場に向けた宣言からライブがスタート。「愛は、溢れるより零れる」、「曲折の流星群」と立て続けに演奏し、会場を盛り上げた。「新曲を持ってきました」と述べ披露した「ラブソング」は、繊細で情緒的な、文字通りラブソングに相応しい一曲。聴衆を引き込んだ。

「諸説は君だ」に続き、「ブタフェスそんなもんか! いっちょぶち上がろうぜ!」と披露された「雨のあとに」では、会場中が煽りに応え拳を突き上げる。「ラスト1曲になりましたが、特に言うことはありません。ひとつ言うとしたら、とにかく楽しかったということです。ありがとう」と、最後は「ベイズの定理」を切なく深く歌い上げた。

HERE

「今日はカロリー高めで行きますよ!」と、コール&レスポンスや超絶ツインギターソロで1曲目「PASSION」からお祭り状態。勢いのまま爆音と共に始まったのは「感情超常現象」。2拍4拍の「ウォイ!」という声が会場を支配した。「ロック界の大番狂わせことHEREです!」と尾形(Vo)が高らかに叫び、軍配を手にして「はっきよい」、続けて「ああYEAH もうYEAH」。ステージもオーディエンスも手拍子・声・踊りでひとつとなった。

主催のalcottも素性を知らない、会場に来ていた謎のブタの格好をした男を巻き込み、「こちらより目立たれると困るんですけど」と、会場が笑いに溢れるMCを挟み、最後は「くらいやがれ」、「死ぬくらい大好き愛してるバカみたい」を連続披露。ドラム以外のフロント4人で前方に迫り、客席を圧倒した。

WOMCADOLE

1曲目「イルトエマ」から、バンドが煽らずとも満員の会場からは数多の手が挙がる。続けて「少年X」では、フルパワーの楽器隊と、力強く煽りつつも繊細に歌う樋口(Vo)に客席は魅了された。「僭越ながらトリ前やらせてもらって光栄です」と、堀江(Ba)が感謝を述べたのち、樋口の「あんたらを夢の中に連れてってやる」という声から、「夜明け前に」。そのまま「ドア」では、会場全体を飲む厚い音をぶつけた。

「自分は本当にどうしようもない奴だけど、歌があるから、ここにいる一人一人と対話できる」とMCでは切実な思いを述べた樋口は、「きれいな空はある日突然に」では打って変わって強い目で歌を魅せた。絶え間なく「黒い街」を最後に披露。「絶対約束! 2016年もまたここでやろうぜ!」と誓いを残し、ステージを降りた。

alcott

ダフト・パンクの「Technologic」をSEに、満員の客席の手拍子に迎えられ、主催のalcott 4人が登場。1曲目「その姿は美しい」は、みーたん(Dr)の手拍子の煽りや、オーディエンスとの合唱で会場のボルテージを徐々に上げつつ、一方でこの先の終演を予感させる幻想的なサウンドで会場を優しく包んだ。

「スピンの比率」を演奏した後、「今日のために、ブタのために作った曲、聴いてください」と貴田(Vo)が口にし、披露したのは「DOGMAN」。揶揄的な曲に合わせ、幾分増して観客を煽った。「ポップコーンウーマンに捧ぐ」では会場全体から手が挙がり、最高潮の盛り上がりに。

MCではメンバーが突然、この日フードとして出ていた蓬莱本館の豚まんを食べ始める。ハイテンションで思わず紙まで食べてしまった貴田、同じくフードとして出ていたカレーも併せ食べ始める内田など、笑いが溢れる時間となった。「ブタフェス今年で3年目です! オープンしたときにみんなが並んでるの見て、正直ちびりました」と、出演者や関係者、来場者に改めて感謝を述べ、5曲目「フラッシュブルー」へ。笑顔でステージを作りつつも、どこか儚さのようなものを体現。alcottの世界観を全面に押し出した。

本編最後は、「何回失敗しても、何回諦めそうになっても、自分のことだけは諦めないでください! 俺らも成功する! お前らも成功する!」という熱い発言に続けて披露された「フーグ」で締めくくった。

アンコールでは、突如スクリーンが出現。映し出されたブタが「大事なことを言い忘れたブー」と述べ、2016年3月・7月のミニアルバム発売、8月26日のワンマンライブ開催を発表。会場からは拍手と歓声が上がった。メンバーが再登場し、「油」を披露。「まだまだお腹空いてるやろ! まだまだ声出せるんちゃうか!」と煽り、大迫力のコール&レスポンスが巻き起こした熱気と感動の中、終演を迎えた。

[alcott セットリスト]

01. その姿は美しい
02. スピンの比率
03. DOGMAN
04. ポップコーンウーマンに捧ぐ
05. フラッシュブルー
06. フーグ
アンコール1. 油

alcott / 「その姿は美しい」

alcott / 「フーグ」

alcott / 「DOGMAN」

関連リンク

alcott公式サイト
alcott公式Twitter

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よっしー
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1995年 大阪府出身。幼少期から音楽とITに浸かり育つ。現在は音楽関係のメディア・Webサービスに編集等で参加、個人でブログを運営する他、インタビューやライブレポート等の執筆も行う。